金山 ~明智光秀が築いた山城跡~ 2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で登山者増加か?
■金山について
金山(きんざん、540m)は兵庫県丹波篠山市と丹波市の境に位置し、山頂部に金山城跡と名勝・鬼の架橋があります。金山城は明智光秀が丹波攻めの際、八上城主・波多野氏と黒井城主・赤井氏を分断するために築いた城です。実際に金山城跡に立つと南東に高城山(462m、八上城跡)、北に城山(357m、黒井城跡)が見えます。高城山も城山も高い山ではありません。両山が見える金山を、丹波の幾重にも重なる山並の中から見つけたことに感嘆します。
鬼の架橋は、岩と岩との間に板状の岩が橋桁のようにかかっています。安藤広重の「六十余州名所図録」にも描かれています。
2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』の放映にともない、金山登山者が増えるかもしれません。
■金山登山
次の資料がわかりやすいです。
★山歩きガイドマップ 金山 (丹波篠山市観光情報サイト)
(下記リンクアドレス更新済、2020/04/27)
http://tourism2.sasayama.jp/pamph/img/mt_kinzan.pdf
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます)
以下は、2019/03/13、2018/03/18、2015/03/25に撮影した写真を使用しています。説明板の写真はすべて2019年に撮影したものです。下記写真は、上記「山歩きガイドマップ 金山」記載のルートにしたがって配列してあます。
1-登山口
石燈籠には「愛宕山」と「大神宮」の文字が刻まれていますが、すぐ北にある追入(おいれ)神社の一部なのか、まったく別なのかわかりません。石燈籠の間を登ると、注意書や説明板があります。
駐車場として、石燈籠の南側の広い空き地が利用できるようで、筆者も駐車しました。
2-注意書
「登山者の皆様へ」という注意書があります。低山ですが、しっかり準備しましょう。
3-説明板
金山城跡の説明板です。
4-大木
枯れた大木があります。いつ倒れるかわからないので注意してください。
5-御堂
御堂と鐘撞堂があります。御堂は観音堂です。
6-鐘撞堂
鐘撞堂のすぐ右に登山道の石段が見えています。釣鐘の右下に簡易トイレが少し見えています。
7-石の鳥居と獣害防止ゲート
鳥居は石が割れて落ちそうなので、筆者はいつも素早く通過しています。ゲート通過後は掛け金を掛けてください。
8-登山道
9-尾根との合流点
大乗寺からの登山道が左から合流します。金山山頂と鬼の架橋へは右へ進みます。
10-合流点付近
立札や標識が並んでいます。
11-アンテナ
合流点近くにあるNHKテレビ共同受信施設です。
12-アンテナ前から撮った南東方向の写真
上段の左端近くの三角形(頂上部が平たい)の山が高城山(八上城跡)です。
13-大乗寺分岐
大乗寺への新しい道のようですが、筆者はまだ歩いたことがありません。丹波篠山市「山歩きガイドマップ 金山」にも記載がありません。筆者は、9の尾根との合流点を南下して大乗寺へ下っています。
14-園林寺跡
広場の端に簡易トイレがあります。
15-園林寺跡の説明板
16-金山城馬場跡
17-山頂直下の分岐
頂上の金山城跡へは真ん中の道を進みます。
18-山頂・金山城跡
城跡は広い平坦地です。視程がよい日は周囲の山並がよく見えます(写真に山名を記載した説明板あり)。高城山(八上城跡)や城山(黒井城跡)も見えます。
19-金山城跡・説明板
真新しい説明板です。
20-山頂から高城山(八上城跡)遠望
中央左上の三角形(山頂部が平たい)の山が高城山です。
21-山頂から城山(黒井城跡)遠望
写真の真ん中が黒井城跡です。重なる山並の中で、ちょうど城山の頂上部が見えるという絶妙の金山城立地選定です。
22-山頂から黒井城跡遠望
視程のよくない日は黒井城跡が見えにくいです。
23-鬼の架橋
真ん中の穴から国道176号線が見えています。架橋上部の岩に立つ人がいますが、落ちないように注意してください。架橋の後は断崖です。
24-鬼の架橋付近の岩場から黒井城跡遠望
25-大乗寺へ下る道
26-大乗寺出口の獣害防止ゲート(通過後に撮影)
通過後は掛け金をきちんと掛けてください。
27-大乗寺
28-大乗寺仁王門
精巧な彫刻が施された立派な門です。
29-向山連山から見た黒井城跡(2019/04/13撮影)
城山頂上にある黒井城跡が見えています(所在地:丹波市春日町)。
最下段中央の白いビルは丹波市立黒井小学校です。右のビルの後のひときわ高い屋根が興禅寺で、春日局の生誕地である黒井城下館があった場所です。
30-向山連山から見た黒井城跡(2019/04/13撮影)
黒井城跡のズーム写真です。
=以上=