六甲山地西端の旗振山【後編】 ~蝸牛 角振り分けよ 須磨明石(芭蕉)~
■旗振山(神戸市須磨区西須磨)
・令和5年9月24日(日)に六甲山地の西端に位置する旗振山(はたふりやま、253m)へ、山陽電車塩屋駅から登った記録です。
・旗振山頂は摂津と播磨の国境に位置し、それを詠んだ有名な俳句が松尾芭蕉の「蝸牛 角振り分けよ 須磨明石」です。
・旗振山から大阪湾へ流れ下る境川は摂津・播磨の国境の川です。
・旗振山は展望絶佳で、視程がよい日は、神戸市街、大阪湾、明石海峡大橋、淡路島、小豆島、友ヶ島などを見ることができます。
・旗振山の山頂直下にフジバカマが植えられていて、秋には多数のアサギマダラが飛来します。
・旗振山上では江戸時代中期から大正初期まで、堂島の米相場を西の加古川・岡山方面へ伝えるために旗振りによる通信が行われていました。言わば光通信の先駆けです。
・下山は須磨浦ロープウェイに乗りました。
★六甲山地西端の旗振山【前編】 ~古来の信仰と歴史が残る山道~
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2023/09/24撮影)
・パソコンよりもスマホの方が画素密度が高いためきれいに見えます。
①明石海峡大橋
・旗振山の須磨浦山上遊園からの展望です。
・中段左は淡路島、下段は神戸市垂水区の市街です。
②淡路島
・中央は神戸淡路鳴門自動車道の淡路SAの大観覧車です。
③明石海峡大橋付近を行く大型船
・後方に淡路側の巨大なアンカレイジが見えています。
・アンカレイジは吊橋のメインケーブルを固定するために大地に打ち込む巨大な錘(おもり)です。
④須磨浦山上遊園のふんすい広場
・中央は旗振山頂の電波塔です。
⑤ふんすい広場から見た明石海峡大橋と五色塚古墳
・大橋を走るバスや乗用車が見えます。
・中央は兵庫県最大の前方後円墳である五色塚です。
⑥小豆島
・この写真は小豆島がわかりやすくなるように強調処理をしています。
・実際には少し霞んでいました。
⑦淡路夢舞台
・中央は淡路夢舞台と淡路交流の翼港です。
⑧須磨浦山上遊園のハギ
⑨~⑩旗振山毘沙門天
・奈良県の信貴山朝護孫子寺(しぎさん ちょうごそんしじ)から勧請された毘沙門天です。
⑪旗振山延命地蔵尊
⑫旗振山頂から東面の展望(その1)
・中央左上にノエビアスタジアム神戸、その上の左右にポートアイランド、さらに上に大阪の高層ビル群、右上に生駒山が見えています。
⑬旗振山頂から東面の展望(その2)
・中央右上は神戸空港です。
・右下は須磨海岸です。源平合戦で若き平敦盛が熊谷直実に呼び止められて馬を返したのはこのあたりでしょうか。
⑭神戸空港
・中央は管制塔で、その右に飛行機2機の尾翼が見えています。
⑮金剛山・葛城山
・正面は大阪・奈良府県境に位置する金剛山(右、1125m)と葛城山(左、959m)です。
⑯旗振山頂(253m)
・古くは摂津と播磨の国境であったことが示されています。
・その左に次の有名な俳句が記載されています。
松尾芭蕉 「蝸牛 角ふりわけよ 須磨明石」
与謝蕪村 「春の海 終日のたり のたりかな」
正岡子規 「ことづてよ 須磨の浦わに 晝寝すと」
⑰旗振山の説明板
⑱旗振山頂直下のフジバカマ
・フジバカマの花が咲き、アサギマダラの飛来を待っているところです。
⑲境川
・観光リフトの底板に白線があるところが摂津播磨の国境で、左が摂津、右が播磨です。
・国境を流れる境川は、写真の右へ流れてから左へ流れます。
⑳旗振山頂の旗振茶屋
㉑旗振山頂から見た神戸市街(その1)
・中央右上の鏡のようなビルは中央区東川崎町の神戸クリスタルタワー、そのすぐ右は中央区波止場町のホテルオークラ神戸、その右は加納町の神戸関電ビルの塔です。
㉒旗振山頂から見た神戸市街(その2)
・直前の写真の右側の写真です。
・中段の右の新港第3突堤にフェリーが停泊しています。
㉓旗振山頂から見た神戸市街(その3)
・直前の写真の右側の写真です。
・中段右の赤い橋はポートアイランドへつながる神戸大橋です。その手前に林立するクレーンは川崎重工業神戸工場のものです。
㉔旗振山頂から見た神戸市街(その4)
・直前の写真の右側の写真です。
・中央右下の大きいマンションはJR鷹取駅前のシティタワーグラン須磨鷹取です。
・その後ろは海を隔ててポートアイランド、さらに海を隔てて六甲アイランドです。
・右下はJR鷹取駅付近です。
㉕旗振山頂から見た神戸市街(その5)
・直前の写真の右側の写真です。
・中央左上にノエビアスタジアム神戸があります。
㉖旗振山頂から見た神戸市街(その6)
・直前の写真の右側の写真です。
・中央上に三菱重工業神戸造船所があります。
・上段にポートアイランドのクレーンが多数見えています。
㉗旗振山頂から見た友ヶ島水道(東側)
・友ヶ島はこれらの島の総称で、観光客がよく行く沖ノ島には要塞跡があります。
・左から、和歌山県側、地ノ島、虎島、沖ノ島です。
・右端の沖ノ島のすぐ左に見える小さい虎島には、修験道の葛城二十八宿の一番目である序品窟(じょほんくつ)があります。
㉘旗振山頂から見た友ヶ島水道(西側)
・左の横長の島は沖ノ島です。
・右端の大きい山塊は淡路島東端(洲本市由良町由良)で、その山塊の左端の小さい島は成ヶ島(なるがしま)の一部です。
=以上=