書写山圓教寺 ~西の比叡山とも呼ばれる古刹~
■書写山円教寺(旧字は書寫山圓教寺、所在・兵庫県姫路市書写)
・圓教寺(えんぎょうじ)は姫路市の書写山(しょしゃざん、371m)の山上にある古刹で、山号も書写山です。
・康保3年(966年)に性空(しょうくう)上人が入山されたのが圓教寺の始まりです。
・令和5年8月12日(土)に圓教寺を訪れたときの記録をご紹介します。
・当日は書写山ロープウェイに乗り、マイクロバスで山上駅から摩尼殿近くまで行きました。
・当日は姫路に熱中症警戒アラートが発表されていて、暑さ指数は危険レベルでした。
★追加情報
・徒歩で登る場合は、書写山の周囲に東坂・西坂・六角坂・刀出坂・鯰尾坂・置塩坂の6つの登山道がありますが、人通りが稀でわかりにくい道がありますので、利用する場合はネット等で事前によく調べてください。GPS登山アプリYAMAPには6つの登山道が記載されています。東坂は利用者が多いです。
・圓教寺は広い境内に多数の御堂があり、以下に紹介するのはその一部です。
・圓教寺は、映画『ラストサムライ』やNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』のロケ地としても有名です。
★書寫山圓教寺HP
天台宗別格本山 西国二十七番札所 – 書寫山圓教寺 (shosha.or.jp)
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2023/08/12撮影)
・パソコンよりもスマホの方が画素密度が高いためきれいに見えます。
①書写山ロープウェイから見た風景(南東方向)
・上段に淡路島が長くうっすら見えています。
・上段中央の緑色の大きい山は八丈岩山(はちじょうがんざん、173m)、その右に姫路駅付近の高いビルが見えます。
・中段の下に夢前(ゆめさき)川が左から右へ流れています。
・下段の高架道路は山陽自動車道です。
【摩尼殿(まにでん)】
②摩尼殿
・舞台造りの本堂です。
・本尊は、性空上人が桜の立ち木に刻んだという六臂如意輪観世音菩薩です。
③摩尼殿
・舞台造りであることがよくわかります。
④説明板
⑤摩尼殿入口
⑥摩尼殿入口
・圓教寺は西国三十三ヶ所の二十七番札所です。
⑦摩尼殿内部
・中段右の額に圓教寺の下記御詠歌が書かれています。
「はるばると のぼれば書寫の 山おろし 松のひびきも 御法なるらん」
⑧摩尼殿の縁側
【大講堂】
・大講堂、食堂(じきどう)、常行堂(じょうぎょうどう)の巨大な建物は「三つの堂」と呼ばれます。
⑨大講堂
・左は食堂です。
⑩食堂(中央)と大講堂(右)
⑪大講堂前の案内板
・四天王像4体が90年ぶりに摩尼殿から大講堂へ戻された記念の公開中です。
・四天王とは、持国天(じこくてん)、広目天(こうもくてん)、増長天(ぞうちょうてん)、多聞天(たもんてん)です。多聞天は四天王中で最強であり、単独で活動する場合は毘沙門天(びしゃもんてん)とも呼ばれます。
⑫大講堂内部(釈迦三尊像と四天王像)
・釈迦三尊は釈迦如来(しゃかにょらい)、普賢菩薩(ふげんぼさつ)、文殊菩薩(もんじゅぼさつ)です。
・右から、多聞天、持国天、その後は普賢菩薩、釈迦如来、文殊菩薩、増長天です。
・広目天は陰になって写っていません。
⑬大講堂内部(釈迦三尊像と四天王像)
・右から、普賢菩薩、釈迦如来、文殊菩薩、広目天(後側)、増長天です。
・右端の持国天、多聞天はほとんど見えていません。
⑭大講堂内部(釈迦三尊像と四天王像)
・右から、釈迦如来、文殊菩薩、増長天です
【食堂(じきどう)】
⑮食堂2階の宝物館内部
⑯~⑰弁慶の机と説明板
⑱阿弥陀如来像(右)、大日如来像(左)
⑲食堂2階の腰縁から見た本多家廟屋
・徳川四天王のひとつである本多家は、姫路藩の藩主でした。
・上端は食堂の蔀戸(しとみど)の一部です。
⑳食堂2階の腰縁から見た大講堂
㉑食堂2階の腰縁から見た常行堂
㉒圓教寺の大樹玄承住職による「新春夢の書」
・新年への希望を漢字1文字に込めて住職が大書するもので、2023年元旦に書かれました。
・大樹玄承師は圓教寺141世の長史(住職)です。
㉓薬師如来像、月光菩薩像、十二神将像
㉔五大明王像(不動明王、大威徳明王他)
㉕~㉖性空上人像と説明板
・開山堂の修理時に性空上人の火葬骨が発掘されたとの説明があります。
【境内】
㉗三つの堂から摩尼殿への道
・高木が空を覆う道で、緑の真っ只中を進みます。
㉘直前の写真㉗の道から見上げた摩尼殿
=以上=