岐阜城 ~明智光秀も登った山頂の城~
■岐阜市の金華山頂上の岐阜城は、織田信長が斎藤氏から稲葉山城を奪取した後、新たに造営したものです。岐阜という地名は、古代中国の文王が岐山によって天下を平定し周王朝を建国したことにちなみ、信長の天下統一の意志を表したものと言われます。天下布武の印と合わせて考えると、岐阜城が信長の天下統一の出発点だったのでしょう。
信長の岐阜城入城は1567年なので、筆者が訪問した2017年が信長入城450年になり、城内に「信長入城450年」の旗がたくさん立てられていました。
現在放映中のNHK大河ドラマ『麒麟がくる』では、明智光秀が斎藤道三の稲葉山城を訪れるシーンが頻繁に出て来ます。しかし、ドラマの城は峻険な山上にないので不思議に思います。
■金華山ハイキングルート
岐阜城は急峻な金華山(きんかざん、329m)の頂上にあり、ハイキングルートが整備されています。
筆者は、めい想の小径を登り、七曲り登山道を下りました。めい想の小径と言っても、岩が露出した狭い道で断崖もあり、めい想しているとたちまち転倒・転落します。急な箇所や岩場があるので、登山靴・登山装備で登ることをおすすめします。
七曲り登山道は昔の武士の通勤路で、幅が広く傾斜も緩やかです。
ロープウェイで楽に早く登る方法もあります。
★金華山登山の大まかな案内
http://www.cool-gifucity.jp/experience/experience02/
実際に登る場合は個々の登山道について、ネットやガイドブックで調べてください。
岐阜城の天守閣からは360度の展望が楽しめます。織田信長は広大な景色を眺めながら天下統一の構想を練ったのではないでしょうか。
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2017/01/06撮影)
1-岐阜城
金華山の頂上に立つ岐阜城天守閣(再建された鉄筋コンクリート製)です。
2-岐阜城
岐阜公園前交差点から撮った写真です。岐阜城は中央左に小さく見えています。
3-めい想の小径(水手口)の登山口
多数の説明板や注意書があります。
4-登山口の説明板
詳しい説明や図が記載されています。
5-登山口の「めい想の小径」の説明板
6~7-登山道
岩がごつごつしている道です。道標が多いので道はわかりやすいです。
8-丸山の説明板
ここから馬の背登山道が分岐します。分岐の注意書には「この道は、途中断崖や難所が多く危険です。老人・幼児には無理です。」と記載されていました。
9~11-登山道
12-西側の景色
登山道の途中でときどき景色が見えます。
眼下に長良川が流れ、後方左に雪を頂いた伊吹山(いぶきさん、1377m)がそびえています。中段右に長良川球場があります。
13-岩場
14-北西側の景色
眼下の長良川の後に岐阜市街が広がっています。中段の右端は県立長良高校です。後方左の冠雪した山は能郷白山(のうごうはくさん、1618m)です。
15-頂上直下の急登
16-岐阜城天守閣
頂上は余地が少なくて、天守閣から離れて撮影することができませんでした。
17-天守閣からの展望(西側)
中央に長大な長良川、正面左に伊吹山、中段右に長良川球場・長良川競技場が見えています。
中央左下の山裾に見える大きい建物は岐阜市歴史博物館です。中央の橋は金華橋、その向こうの橋は忠節橋です。
18-天守閣からの展望(北西側)
手前は長良川、その左端は長良橋、長良川沿いの真ん中右の黒屋根の建物は長良川うかいミュージアム、中段の右端は県立長良高校、後方に冠雪した能郷白山などが見えています。
19-天守閣からの展望(北側)
正面右は岐阜市の最高峰・百々ヶ峰(どどがみね、418m)、中央は長良公園、その左は県立長良高校、中央下の大きい白いビルは岐阜グランドホテルです。
20-天守閣からの展望(北東側)
手前は長良川に架かる鵜飼い大橋です。視程のよい日は御嶽山などが見えるようです。
21-天守閣からの展望(南東側)
中央は岐阜県各務原(かかみがはら)市の航空自衛隊岐阜基地です。1917年(大正6年)に陸軍飛行場が開設されて以来、軍用飛行場として使用されています。ゼロ戦の初飛行が行われたのもここです。
22-天守閣からの展望(南側)
眼下の大きい道路は岐阜東バイパス、中段上を左から右へ木曽川が流れています。
23-天守閣からの展望(北西側、能郷白山方面)
24-天守閣内の展示(天下布武の印)
25-天守閣内の展示(織田信長の肖像画)
26-「信長公岐阜入城・岐阜命名450年」の旗
27-岐阜城天守閣
28-展望台からの展望(南西側)
中央左はJR岐阜駅近くの高層ビル(岐阜シティタワー43、岐阜スカイウイング37)、その左に岐阜駅のホームの屋根が見えています。
中段の右端近くに高島屋ビルがあります。
29-七曲り登山道
武士たちの岐阜城への通勤路で、幅が広く緩やかです。
30-七曲り登山道の登山口の説明板です。
=以上=