雨の深田池・藤屋池 ~越流堤(洪水吐)が活躍中~
■最近は各地で大規模な洪水や土砂崩れが多発し大変な状態です。幸いにもフラワータウンは丘陵上にあって、ハザードマップによると洪水の心配はないようです。土砂災害警戒区域もありません(すぐ近くにはあるので要注意です)。
とは言え、以前の豪雨時に県道95号線(神戸三田ICや上津台方面へ通じる道路)の法面の土砂崩れが発生したこともあり、手放しで安心することはできません。
西日本豪雨で発生したわずか3.6度の緩斜面の土砂崩れのような災害が発生すれば、フラワータウンでも大きい被害が出ると思われます。防災は今後ますます重要になります。
また、近くでもJR・神鉄三田駅やJR新三田駅周辺は浸水の恐れがあります。自分が関係する地域(職場・学校、通勤・通学路等)のハザードマップを日頃からよく見ておくことが重要です。
【ハザードマップ】
兵庫県三田市富士が丘付近
■フラワータウンの深田池と藤屋池の越流堤(洪水吐)から、雨天の日に水が溢れ出ていたので写真を撮りました。越流堤(洪水吐)は、大量の水が流れ込んだ際に、池の堰堤を保護するために水を放流する設備です。池は正常に機能していました。
なお、面白そうだからと言って、大雨のときにため池や越流堤に近づくのは危険なのでおやめください。
【参考】
千苅ダム ~竣工100年の神戸市の水がめ~
https://sanda-fujigaoka.com/2019/08/24/9454
※上記記事の最後に越流堰堤(洪水吐)の写真があります。
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2019/10/25撮影)
*筆者はため池の専門家ではないため、ネットの資料を参考にしましたが、用語等に誤りがあるかもしれません。
1-深田池・越流堤
越流堤から水が溢れ出ています。
2-深田池・越流堤
右奥の白い建物は、平常時の放水用の斜樋(しゃひ)操作室です。
3-深田池・放水トンネル
越流堤から流れ出た水が、バス道の下のトンネルを通って流れ落ちます。
4-深田池・放水路
トンネルを出た水は斜面の放水路を流れ落ちます。写真の下段に、水の勢いを弱めるための減勢工があります。規模は小さいですが、青野ダムと同じ構造です。
5-深田池・放水路
斜めの筋の下を放水路が通っています。右下に平常時の放水路出口が見えています。
6-藤屋池・越流堤
深田池とは異なり、越流堤の一部に切り込みがあり、そこから水が流れ出ています。水量が多くなると、越流堤の全長にわたって水が流れ出ます。
7-藤屋池・越流堤の全体
写真の下段に減勢工が見えています。
8-藤屋池・越流堤の切り込み部分
9-藤屋池・平常時の放水用の斜樋操作部
=以上=