六甲・布引越 ~谷上駅から山越えで三宮駅へ~
■谷上駅から山田道を登り、森林植物園と二十渉(トエンティクロス)を経由して三宮駅まで下るルートは布引越(ぬのびきごえ)の古道です。このルートは沢の渡渉を楽しめますが、安全と安心のため、足首を覆うハイカットの登山靴を履くことをおすすめします。ストック(杖)も役に立ちます。
台風や大雨の直後など、水量が多かったり流れが速くて渡渉困難な場合は渡渉しないでください。登山靴が水没する場合は渡渉しない方が無難です。
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2018/03/27撮影)
今回は好天と花に恵まれ、すばらしい山歩きができました。
なお、右岸は下流に向かって右側の岸で、左岸は下流に向かって左側の岸です。
1-谷上駅
谷上駅のすぐ西に森林植物園への案内が出ています。
2-谷上駅付近
ちょうど桜が咲いていました。
3-渡渉地点
石伝いに渡りますが、次の上の写真はその後の大雨で石が流され、下の写真(2019/02/22撮影)のようになりました。下の写真は、上の写真の反対側の岸から撮ったものです。
大雨が降れば大岩でも簡単に流れます。実際に渡る場合は状況をよく観察して、安全なルートを渡ってください。ストック(木の枝でもよい)があると姿勢が安定します。危険と思えば躊躇なく引き返してください。
4-滝
5-渓流
6-工事現場
山田道は工事現場(資材置場)や新しい住宅地の横を通っています。
7-森林植物園
写真のレストランの右奥にロックガーデンがあって、早春にはカタクリ、ユキワリイチゲ、ミヤマカタバミなどが咲きます。
8-ユキワリイチゲ
9-カタクリ
10-ミヤマカタバミ
11-カタクリ園
ロックガーデンとは別の場所にもカタクリが咲いていました。
12-長谷池
森林植物園の中央にある自然の池で、四季折々に美しい風景を見せてくれます。
13-植物園東口の渡渉
生田川上流の置石伝いに左岸へ渡ります。水量が多いと危険なので、渡らないでください。
渡れないときは、東口を出てすぐに右岸を北へ(上流へ)進み、木橋を渡って生田川左岸に出られます。
次は大雨の直後で渡れなかったときの写真です(2018/05/09撮影)。
足を置く石が全部水没していて、大量の水が音を立てて速く流れていました。もし渡れば、登山靴が水没し、身体が水中に倒れ込む恐れがあると判断しました。そこで、上記の渡れないときの方法を逆に歩いて、生田川左岸から右岸の森林植物園東口へ問題なく行くことができました。
14-二十渉堰堤
巨大な砂防ダムです。左岸に歩行ルートがあります。
15~18-木橋と渡渉地点
17(3枚目)は河童橋で、奥には上高地の大正池に似たダム湖が見えています。二十渉(トエンティクロス)は、昔は渡渉が多かったのですが、現在は少なくなっています。
増水等によって通行止めになり迂回が指示されている場合は、指示にしたがってください。
19-市ヶ原・櫻茶屋
六甲山の交通の要衝で、六甲全山縦走路が通っています。左後はトイレです。
20-布引貯水池
明治33年(1900年)に完成した日本初の重力式コンクリートダムです。神戸市水道用のダムで国の重要文化財に指定されています。ダムの正式名称は、布引五本松堰堤です。
21-越流堤
ここから流れ出る余水は五本松かくれ滝を落下します。
22-五本松かくれ滝
越流堤から放水していない場合、滝は出現しません。
23-展望台
神戸港や神戸市街が見えます。
24-布引滝・雄滝
古くから名瀑として知られ、多くの和歌に詠まれています。落差43mです。
25-布引滝・雌滝
後方が雌滝で落差19mです。手前は一種の越流堤ですが、水量が多い時は迫力があります。
26-生田川公園
ちょうど桜が満開でした。
27-生田川公園
正面にJR新神戸駅が見えています。
=以上=