播州清水寺 ~法道仙人ゆかりの霊泉が今も湧く寺~
■播州清水寺(西国33ヶ所第25番札所)
兵庫県加東市平木の山上に建つ御嶽山清水寺は、京都の音羽山清水寺と区別するため一般に播州清水寺と呼ばれます。
インド渡来の法道(ほうどう)仙人が約1800年前に開いたとされています。寺名は法道仙人が水神に祈って霊泉が湧出したことにちなみます。本尊の十一面観世音菩薩は「法道仙人一刀三礼の秘仏」です。
境内に、桜、ツツジ、クリンソウ、シャクナゲ、アジサイが咲き、花の寺としても知られています。紅葉もすばらしいです。
現在は標高約520mの山上まで車で登れますが、古来の巡礼道もあります。登山口ゲートの手前に徒歩登山者用の無料駐車場と登山口があります。山上まで車で行く場合は入山拝観料が必要ですが、徒歩登山の場合は不要です。
★播州清水寺HP
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2017/11/12撮影)
紅葉シーズンの境内は見事な色彩でいっぱいです。
1-清水寺登山口(車・有料)
山上まで車で行く場合の登山口ゲートです。
2-清水寺登山口(徒歩・無料)
距離18丁(約2km)で山上の清水寺に到着します。登山道は明瞭です。車道は歩行禁止なので、登山道を降りる必要があります。路線バスで下山することも可能です(1日2便、時刻表の確認要)。
3-徒歩登山口
石仏が並んでいます。石柱に「推古聖武両帝勅願所」と刻まれています。両帝は今から1300~1400年前の天皇ですから、清水寺の古さがわかります。
4-登山道
登山道は常緑樹の植林帯の中を通っているので、秋に歩いても紅葉はありません。足元は凸凹しているので注意が必要です。
5-久米坂分岐
「右くめざか 左本坂三田中山道」と石の道標にきざまれています。ただし、くめざか(久米坂)への道は途中で消滅しているとのネット情報があり、安易に踏み込むと危険です。
6-稚児岩(ちごいわ)
南北朝時代の悲話を記した立札があります。
7-法華山分岐
清水寺の旧仁王門直下の道標です。「ほつけ山」は第26番札所の法華山一乗寺(ほっけさん いちじょうじ)です。
8-石段
清水寺境内へはこの長い石段を登ります。昔はこの石段の途中に仁王門がありましたが、現在の仁王門は山上駐車場の方へ移転しました。
9-花山院道標
石段の途中に三田市の花山院への道標がありました。「東光山菩提寺 右 花山院御廟所道・・・」と刻まれています。
10~14-紅葉・黄葉
境内の紅葉はすばらしいです。
15-大講堂
視程のよい日は明石海峡大橋が見えるそうです。
16-黄葉
根本中堂への途中に鮮やかな銀杏黄葉がありました。
17-根本中堂
18-滾浄水(おかげの井戸)
法道仙人が祈って霊泉が湧き出したとの伝説が残る滾浄水(こんじょうすい)です。この井戸を覗き込んで自分の顔を映したら寿命が3年延びるという言い伝えがあります。
19-大塔跡(多宝塔跡)
祇園女御が建立したと伝わる大塔の礎石です。
20-徒歩登山者駐車場
右側は登山口ゲートの手前にある無料駐車場です。
=以上=