有馬富士 ~三田の名山~
■有馬富士の紹介
兵庫県三田市には登山者に親しまれている山がたくさんあります。その中で最も有名な山は有馬富士(ありまふじ、374m)でしょう。本物の富士山のわずか10分の1の標高ですが、多くの登山者が訪れます。
人気の秘密は何と言っても山名に「富士」が付いていることでしょう。いつ頃から有馬富士と呼ばれたのかはわからないようですが、平安時代の花山法皇が詠まれた花山院の御詠歌に有馬富士の名があるので、かなり古くからそう呼ばれていたことになります。
★花山院の御詠歌
有馬富士 麓の霧は海に似て 波かと聞けば 小野の松風
★雲海に浮かぶ有馬富士の見事な写真が、花山院のHPにあります(写真は拡大可能)。
■有馬富士公園のパンフレット
パンフレットに全域マップが記載されており参考になります。
特に有馬富士周辺は枝道が多いので、全域マップが役に立ちます。
次のサイトからダウンロードできます。
http://www.hyogo-park.or.jp/arimafuji/contents/panfu/index.html
■有馬富士登山
*登山道は南西側のわんぱく砦経由と、北西側の階段・岩場経由の2つです。
*わんぱく砦は急な岩場ですが、手掛かり足掛かりが多いので、三点確保(三点支持)でゆっくり確実に登れば安全に登れます。国土地理院の地形図から算出すると、もっとも急な部分の斜度は約70度でした(おおざっぱな計算です)。
*岩場通過に慣れていない人は、わんぱく砦は登りだけに使うとよいです。
*低くても登山なので、登山に適した服装・靴・装備で登ってください。
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。日付は撮影日)
1-有馬富士と福島大池(2017/06/16)
2-有馬富士公園を行く団体登山者(2017/06/16)
3-羽束三山と福島大池(2017/06/16)
羽束三山はネット等で便宜的に使用されている名称で、写真の右から甚五郎山、羽束山、宰相ヶ岳の三峰を言います。甚五郎山は右端の低い尖がりです。
4-福島大池のほとりに咲くオオバネムノキ(2017/06/16)
大葉合歓木は絶滅危惧種で、普通のネムノキよりも葉が大きいです。
5-頂上広場(2019/02/25)
名前は頂上広場ですが、ここは頂上の下にある広場です。
6-わんぱく砦入口(2019/02/25)
7-わんぱく砦の岩場(2019/02/25)
8-わんぱく砦の岩場(2018/02/16)
9-有馬富士頂上(2018/02/16)
「有馬富士山頂」の標識板の右に四等三角点の標石が見えています。
10-有馬富士頂上から見た南側の景色(2019/02/25)
後方の横長の山並みは六甲山地です。
11-有馬富士の北西側の登山口(2018/02/16)
右手の急な階段を登ると頂上へ行けます。
=以上=