プロジェクター使用時のHDMIケーブル長に注意 ~大いに困った経験談~
■フラワータウン市民センター・視聴覚室で天井吊下げプロジェクターを使用しようとしたところ、スクリーンに投映できない問題が発生しました。
■その原因と対応についてまとめましたのでご覧くだされば幸いです。
★問合せ先:前田 (090-8522-1843)
視聴覚室の天井吊下げプロジェクターのHDMIケーブルは長さ約24mです。
※HDMI:High-Definition Multimedia Interface(高精細度マルチメディアインターフェース)
【問題】 プロジェクターによるパソコン画面の投映失敗
【原因】 天井吊下げプロジェクターへのHDMIケーブルの長さが、パソコンの仕様を大幅に超えていたため。
【対応】 短いHDMIケーブル使用により解決しました。
【補足】
①HDMIケーブルに長さ制限はありませんが、当該パソコンの仕様に「HDMIケーブルは長さ1.5m以下を推奨」と記載されていました。
②別の新しいパソコンでは長さ約24mのHDMIケーブルを使用し、天井吊下げプロジェクターで問題なくスクリーン投映できました。このパソコンの仕様にはHDMIケーブルに関する制限はありませんでした。
③プロジェクターは天井吊下げに限らず、机上に置く場合でも、HDMIケーブル長がパソコンの仕様を大幅に超える場合は注意が必要です。
【テスト結果】
・「HDMIケーブルは長さ1.5m以下を推奨」のパソコンを使用
・ ×は投映失敗、○は正常
HDMIケーブル長 | 天井吊下げプロジェクターEPSON製 EB-965H | 机上置きプロジェクターEPSON製 EH-TW650 |
約21m | × | × |
2.6m | ○ | ○ |
★以下の写真は、兵庫県三田市のフラワータウン市民センター・視聴覚室で撮影しました。
図-1 音響ラックの全体写真
・ビデオデッキや増幅器などが搭載されています。
図-2 音響ラックの側面
・側面の円形に巻かれたケーブルは、右がHDMIケーブル、左が音声ケーブルです。
・HDMIケーブル(全長約24m)は音響ラックを経由せずに、天井下面に沿って天井吊下げプロジェクターまで通じています。
図-3 音響ラックの側面の拡大写真
・水色のかごに天井吊下げプロジェクターのリモコンが入っています。
図-4 天井吊下げプロジェクター
図-5 天井吊下げプロジェクターのコネクター接続部
図-6 「映像信号が入力されていません」のスクリーン画面の左下部分
・HDMIケーブルやパソコンが接続されていない場合にこの表示が出ます。
・HDMIケーブルが非常に長すぎる場合にこの画面が表示されることがあります。
図-7 ヘルプ画面
・映像信号がない場合の対応方法が記載されています。
図-8 「この信号は本プロジェクターでは受けられません」のスクリーン画面の左下部分
・HDMIケーブルが長すぎる場合にもこの画面が表示されます。
図-9 ヘルプ画面
・何らかの信号がプロジェクターに届いていますが、映像設定等に問題があります。
図-10 天井吊下げプロジェクターと真下に置いたパソコンをHDMIケーブル(2.6m)で接続した状態
・これでパソコン画面が、天井吊下げプロジェクターからスクリーンに投映できました。
・視聴覚室の机の上にパソコンを置いた場合、HDMIケーブルは2mあればプロジェクターに届きます。
・視聴覚室の講演者台(司会者台)をプロジェクター直下に置いてパソコンを載せると1.5mケーブルでも十分届きます。
図-11 天井吊下げプロジェクターのコネクター接続部
・最下段がHDMI1のケーブルとコネクターです。
図-12 スクリーンにパソコン画面が投映された状態
■プロジェクター内蔵スピーカーから音声が出ない場合や音量を大きくしたい場合は、以下の方法を使用してください。
図-13 パソコンからの音声を音響ラックで増幅する方法
・パソコンのイヤホンジャックに音声用ミニプラグを差します。
・赤白のコネクターが付いているのが音声ケーブルです。
図-14 アンプの設定状況
・HDMIのラベル下のレバーで、パソコンからの音声の大きさを調整します。
・増幅された音声は視聴覚室前方のスピーカーと、天井埋め込みスピーカーから出ます。
以上
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