六甲山地・菊水山 ~展望絶佳、アサギマダラ飛来~
■菊水山(きくすいやま、459m)
・令和4年10月2日(日)に菊水山に登ったときの記録です。
・菊水山は六甲山地西部に位置し、年間を通じてハイカーや登山者に親しまれています。
・山頂からの眺めはすばらしいです。
・鵯越駅からの六甲全山縦走路は急登が続く難所として知られています。
・今回は鈴蘭台駅からNTT管理道路を登りましたが、標高差が少なく急登はありません。
【鷹の渡り】
・菊水山は鷹の渡りの観測地点として有名です。当日の正午ごろに山頂に到着したとき、三脚に載せた大口径の望遠レンズ付きカメラを東に向けている男性がいたので、「鷹は飛んでいますか?」と聞いたところ、黙って首を横に振っていました。
・鷹の渡りを記録している次のサイトの西宮市甲山森林公園のデータを見ると、今シーズンの渡りはほぼ終わりのようです。
★Hawk Migration Network of Japanの「2022 秋期調査カウント」
http://www.gix.or.jp/~norik/hawknet/hawknet0.html
【アサギマダラ(浅黄斑)飛来】
・菊水山には蝶のアサギマダラの好物であるヒヨドリバナが咲いていて、最近の目撃情報があったので期待して行ったところ、アサギマダラの写真が3枚撮れました。
・アサギマダラはいつも見られるわけではなく、筆者はヒヨドリバナが多い場所を2往復したり、しばらく待つなど時間をかけている内に運よく飛来したものです。
・アサギマダラは渡り蝶で、本州から南西諸島や台湾への飛行記録があるなど、驚くほど長距離を移動します。今頃が渡りの時期であるようです。
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2022/10/02撮影)
【登山中に撮影】
①鈴蘭台駅方面の展望
・管理道路入口から少し登った地点の北側の風景です。
・中央左上が神鉄鈴蘭台駅です。駅ビルの下側に電車が見えます。
②~③ヒヨドリバナ(鵯花)
・管理道路沿いに多数のヒヨドリバナが咲いていました。
・②は花にセセリチョウが、③はハナアブが止まっているようです。
・下山時にヒヨドリバナに止まるアサギマダラに遭遇しました(写真⑱~⑳参照)。
④淡路島と明石海峡大橋
・樹木の切れ目から明石海峡大橋が見えましたが霞んでいました。
⑤トイレ
・山頂から距離にして約270mの地点にあるトイレです。菊水山頂にトイレはありません。
・六甲全山縦走大会では、縦走路全体のトイレの位置を把握して参加することが大切です。
⑥菊水山登山会、市民山の会毎日登山菊水山署名所
⑦山頂直下の分岐道標
・左は鈴蘭台2.0km(トイレまで270m)、右は鍋蓋山1.9km(六甲全縦)
【菊水山頂にて撮影】
⑧菊水山頂
・左の電波塔下に菊水山の名前を刻んだ石塔があります。
⑨ポートアイランド方面の展望
・菊水山頂から見た風景で、中央にホテルオークラ神戸のビルが見えています。
・右上は神戸スカイブリッジです。
⑩神戸空港
・上段は神戸空港島、中段右は川崎重工業神戸工場のクレーン群です。
⑪須磨アルプス
・中段左が高取山(たかとりさん、328m)、その右と後は須磨アルプスの山々です。
・最上段の右端に霞んでいるのは淡路島です。
⑫北北西側の風景
・手前から鈴蘭台駅周辺、次が北鈴蘭台駅西部の住宅地です。
・鈴蘭台駅は下段中央の右に見えています。
・後方の山並は丹生(たんじょう)山系で、右の高い山は帝釈山(たいしゃくさん、586m)です
⑬西北西側の風景
・後方は神戸市西区神出町の山で、左から雌岡山(めっこさん、249m)と雄岡山(おっこさん、241m)です。
・手前は神戸市北区君影町から星和台にかけての住宅地です。これより先は標高が低いため見えていません。
⑭菊水山頂
・登山者が次々に登って来ています。
・広角撮影のため、電波塔が斜めに写っています。
【下山中に撮影】
⑮~⑯ヒヨドリバナ
⑰神鉄・鈴蘭台駅
・ホームは島式2面4線ですが、写真には5編成もの電車が写っています。
・駅ビルの手前が神戸方面行、後方左が粟生方面行、後方右が有馬温泉・三田方面行の線路です。
⑱~⑳アサギマダラ(浅黄斑)
・ヒヨドリバナに止まって吸蜜中で、3枚目の写真には蝶の長い口吻がはっきり写っています。
・アサギマダラは長距離の渡りをする蝶で、本州から南西諸島・台湾まで飛ぶと言われています。
・ヒヨドリバナはアサギマダラの好物です。
㉑シラヤマギク(白山菊)
㉒ヒガンバナ(彼岸花)
㉓神戸電鉄車両基地
・鈴蘭台駅の南に車両基地があります。
㉔ゴンズイ(権萃)
・管理道路沿いにたくさん生っていました。
・赤い果実と、はみ出した黒い種がよく目立ちます。
㉕砂防ダム
・電車車庫近くの管理道路入口付近にある巨大なダムです。
=以上=