9月上旬の六甲高山植物園 ~秋の花園に蝶舞う~
■猛烈な台風10号が九州付近を通過した翌日の令和2年9月8日(火)に六甲高山植物園をマイカーで訪れました。途中の道路や植物園内に台風被害は見られませんでした。
台風一過の晴天の植物園内は、至る所にツリフネソウ(釣船草)が咲き乱れ、そのあまりの多さに驚きました。
キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)は花期の終りでしたが、咲いている花に大きいハチがしきりに出入りしていました。
湿生植物区では群生するオタカラコウ(雄宝香)に多数のアゲハチョウが群がっていました。渓流沿いにはサギソウ(鷺草)が数輪きれいに咲き、サワギキョウ(沢桔梗)、フジバカマ(藤袴)、サクラタデ(桜蓼)なども咲いていました。
ロックガーデン付近にはヒダカミセバヤ(日高見せばや)という、珍しい北海道日高地方の固有種が可憐な花をたくさん咲かせていました。アサマフウロ(浅間風露)も多数咲いていました。
ススキ(薄)の穂が出て、ハギ(萩)、ミソハギ(禊萩)も咲いて、季節が秋になったことを示していました。
★六甲高山植物園HP
https://www.rokkosan.com/hana/
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2020/09/08撮影)
1-西入口
六甲高山植物園の西入口です。
2~3-ツリフネソウ(釣船草)
4-キレンゲショウマ(黄蓮華升麻)
中央の花の下にハチの胴体が見えています。ハチは素早く花から花へ次々に移って行くので写真が撮りにくかったです。
5~7-オタカラコウ(雄宝香)
多数のアゲハチョウ科らしいチョウが群がっていました。動きが速いので写真が撮りにくいです。
2枚目の写真をクリックして拡大表示すると、2匹のチョウが口吻(こうふん)を長く伸ばしている様子が見えます。多分、花の奥にある蜜を吸っているのでしょうね。
8-レイジンソウ(伶人草)
花の名前は、花の形が伶人(舞楽の奏者)が被る冠に似ていることに由来します。
9-フジバカマ(藤袴)
10-ヒダカミセバヤ(日高見せばや)
北海道日高地方の固有種です。
花の近くに「オオヒラウスユキソウ」という名札があったので、てっきりこれが植物名だと思っていました。しかし、植物園でもらった園内マップには「ヒダカミセバヤ」と書かれており、調べるとこちらが正しい名前であることがわかりました。
11-アケボノソウ(曙草)
12~13-アサマフウロ(浅間風露)
14-フジアザミ(富士薊)
富士山周辺に多いことにちなむ名前で、アザミ類の中では日本最大の花が咲きます。
15-シロバナツルリンドウ(白花蔓竜胆)
16-ヤマトリカブト(山鳥兜)
きれいな花ですが、草全体が有毒で毒性が強いので手を触れないでください。
17-シクラメン・ヘデリフォリウム
珍しい花ですが、近くに名札があり、ネット検索でも確認できたので間違いないようです。
18-左からハギ(萩)、ススキ(薄)、ミソハギ(禊萩)
19-ミソハギ(禊萩)
20-園内風景
21~23-サギソウ(鷺草)
植物園のサギソウは周囲に背の高い草がないため撮影しやすいです。
24-サワギキョウ(沢桔梗)
止まっているのはキアゲハであるようです。
25-池
正面左の木橋はプリンスブリッジで、名前は1958年10月29日に当時皇太子だった明仁殿下(現上皇陛下)が来園され、橋のお渡り初めをされたことにちなみます。橋は現在3代目です。
=以上=