藍那から白川へヤマモモを訪ねて ~【後半】白川の里~
■藍那から白川へヤマモモを訪ねて ~【後半】白川の里~
・神戸市須磨区白川は古来ヤマモモ(山桃、楊梅)の名産地として有名です。
・平安初期から徳川時代末期までヤマモモの実を朝廷に献上していました。
・今回は、ヤマモモの実が熟す時季に神戸電鉄・藍那駅から神戸市バス・白川台バス停まで歩いてみました。
・今の時季なら、山道にヤマモモの実が多数落ちるので、薄暗い山中でもヤマモモの木の所在がよくわかります。
・ルートの前半では、ルート沿いでヤマモモの大木をたくさん見ました。後半ではヤマモモは少なかったです。
・ルートの後半では、長い歴史を持つ白川の里を訪れました。白川は一ノ谷合戦で源義経軍の道案内をし、その後郎党として義経の最期まで仕えた鷲尾三郎義久の一族の末裔の里としても有名です(鷲尾氏は他の地域にも伝承があります)。
■歩行ルート
・歩行ルートは、藍那駅→相談ヶ辻→谷筋白川道→阪神高速北神戸線・白川ICの高架橋→阪神高速道路の側道→阪神高速道路・白川JCT下を左折→白川の石抱き榧→山伏山神社→大歳神社→白川台バス停です。
・主として次の参考図書の熊谷道を歩きました。熊谷道は源平一ノ谷合戦の際、義経軍の別動隊として熊谷直実一行が通った伝承ルートです。ルートの概略図が参考図書のP.69にあります。
・後半は、新しく設置された「白川の献上楊梅」の説明板を見るために、阪神高速道路・白川JCT下を左折して南下する道を歩きました。
・参考図書P.71の「宮中献上の楊梅・白川村」の項目には、楊梅献上が詳しく書かれています。
・歩行距離7km、標高差は上り270m・下り340m
★参考図書
『北神戸 歴史の道を行く』
野村貴郎著、神戸新聞総合出版センター刊
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2023/07/07撮影)
・パソコンよりもスマホの方が画素密度が高いためきれいに見えます。
①阪神高速道路・白川JCT下の左折地点
・案内板はありません。
・筆者はGPSアプリYAMAPで位置を確認しながら歩きました。
・ここから白川の石抱き榧までは舗装道路ですが、一般車は通れません。
②~③ヤマモモの実
・道沿いのヤマモモの木に実がたくさん生っていました。
④「白川の献上楊梅」の説明板
・説明板の和歌は、藤原定家の作ではないという話が参考図書のP.71に記載されています。
⑤説明板の上のヤマモモの大木
⑥説明板直下の路上のヤマモモの実
⑦分岐
・左側は谷筋白川道で、阪神高速道路・白川ICの高架橋から南西に延びる道です。
・この分岐の手前に白川・大歳神社方向への分岐があります。GPSアプリでルートをよく確認します。
⑧白川の石抱き榧
・中央付近の紅白の布が付いているのが石抱き榧の「石」です。
⑨石抱き榧の説明板
⑩石抱き榧の全景
⑪山伏山神社への入口
・山伏山神社は鷲尾氏の氏神で、主祭神は道案内の神・猿田彦大神です。
・正面の階段を登り右へ進みます。
⑫山伏山神社への石段
⑬山伏山神社
⑭~⑮山伏山神社・本殿
・本殿とその前に散るヤマモモの実
⑯白川の大歳神社
・拝殿と本殿
⑰大歳神社境内のクスノキの巨木
=以上=