第3回古墳ウオーク ウッディタウン地区
第3回ウオークはウッデイタウン地区の有鼻・奈良山・西山古墳群見学です。
古墳時代にヤマト王権が武庫川開発を行いこの地区に工業団地を設置したと思える遺跡が発掘されています。
工業団地(手工業センター):須恵器生産、鍛冶工房が多数発見されている。
(第22回フラワータウンカレッジ「古代の三田」令和2年11月)で説明があった古墳見学です。
■ウオークコース
富士が丘コミセン⇒富士が丘の小径⇒平谷川緑地公園⇒有鼻古墳⇒中央公園(奈良山・西山古墳群)⇒御霊神社⇒富士が丘
徒歩数:約22,000歩
■富士が丘の小径
ここが富士が丘?4丁目
■平谷川緑地公園
■有鼻古墳2号墳
けやき台6丁目 直径18m 高さ1.2m、古墳時代後期6世紀末頃
■有鼻古墳から奈良山古墳群を見る(手前の小高い丘、中央公園の風の塔が小さく見える)
この有鼻古墳から奈良山古墳群(けやき台2丁目)一帯にかけて平方遺跡、下西山遺跡、西山遺跡がある。
この一帯は古墳時代以前の弥生時代(2000年以上前)には高地性集落の住居跡が広がっていたことが発掘調査で分かっている。
特にけやき台6丁目の有鼻古墳ができる前は弥生時代の200世帯の住居跡が発掘されている。
更に大変興味深い建屋が発掘されており、それは伊勢神宮の神殿と同じ神明造りの掘っ立て柱建屋であり何らかの祭祀に関わる首長
の建屋が想像されている。
■ウッデイータウン中央公園「奈良山古墳群」
この丘陵の尾根一帯で4世紀前半から7世紀末にかけての円墳14基が発掘されており当地の豪族から渡来人の古墳まで混在しているものと思える。
■奈良山古墳7号墳
けやき台2丁目 円墳 直径17m 高さ3m 古墳時代6世紀後期
埋葬形式:木棺直葬
■奈良山古墳12号墳
けやき台2丁目 円墳 直径10m 高さ1.5m 7世紀前半から中頃
埋葬形式:横口式石棺墓 火葬墓と考えられ渡来人の古墳と思える。
■西山古墳群
現在は三田市民病院が建築されており古墳は見えない。
下の写真の三田市民病院の夜間通用門近くの駐車場あたりで20基の古墳が発掘されている。
特に6号墳(6世紀前期、全長35m)、5号墳(6世紀後期、全長19.5m)の2基は前方後円墳でありこの地域の首長の古墳と思える。
また6号墳からは非常に珍しい金銅冠と装飾太刀が発掘されており、この地域の地名:貴志から渡来人の吉志氏の古墳と想像できる。
以上