ミニ昆虫記 ~コナラの虫こぶ~
■三田市フラワータウン
兵庫県三田市弥生が丘と狭間が丘の西縁から南縁にかけて、里山の面影を残す遊歩道があり、弥生が丘こみち、狭間が丘こみちと呼ばれています。これらの遊歩道を経由してブイブイの森まで歩いたところ、コナラの若芽に多数の虫こぶができていましたのでご紹介します。
これらコナラの虫こぶ(虫えい)はコナラメリンゴフシで、ナラリンゴタマバチというハチがコナラの幼木に産卵した結果、コナラに変異が生じてできるものです。虫こぶの中でナラリンゴタマバチの幼虫が成長し、やがて外へ出てきます。
コナラメリンゴフシは、コナラの芽にできるリンゴのような虫こぶという意味です。
■関連情報
★コトバンク 虫こぶ
https://kotobank.jp/word/虫こぶ-140441
★虫こぶ図鑑
http://www.ha.shotoku.ac.jp/~kawa/KYO/SEIBUTSU/syokub
■富士が丘ポータルサイトの虫こぶ実例
ポータルサイトの最初の画面右上の「サイト内検索」に「虫こぶ」と入力して検索すると、虫こぶの実例が検索できます。
【虫こぶの実例】
★宝塚西谷の森公園 ~5月に咲くいろいろな花~
https://sanda-fujigaoka.com/2019/09/12/9975
写真8にクリの木にできた虫こぶの写真があります。
★立夏のブイブイの森 ~不思議な虫こぶ~
https://sanda-fujigaoka.com/2020/05/06/12224
写真13, 14にコナラの木にできた虫こぶの写真があります。
★5月下旬の有馬富士公園 ~エゴノキの花満開~
https://sanda-fujigaoka.com/2020/05/22/12377
写真25は、コナラにできる虫こぶのナラハスジトガリタマフシです。
★5月下旬の宝塚西谷の森公園 ~雁皮、夏櫨咲く~
https://sanda-fujigaoka.com/2020/05/25/12414
写真3~4は、コナラにできる虫こぶのナラハスジトガリタマフシです。
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2021/05/10撮影)
注意:今の時期は体長1cmぐらいの小さい毛虫がたくさんいて、衣服などに付きます。帽子をかぶり、首にタオルを巻くとよいです。時々、帽子・衣服・ザックなどに毛虫が付いていないか確認してください。帰宅時にも玄関でよく確認してから家に入る方がよいです。
虫よけスプレーを使用するのもひとつの方法です。
筆者は、軍手をした手では毛虫を取りにくいので、軍手を取って指の爪で弾き飛ばしています。ネットには、有毒の毛虫があるので、素手ではなくピンセットや割箸で挟んで除去する方法が記載されています。
①~②タンナサワフタギ(耽羅沢蓋木)
弥生が丘こみちにて撮影した写真です。
最初は何の木かわからず、木に付いていた名札を見ると「タンナサワフタギ」と記載されていました。筆者は一面に開花したタンナサワフタギは知っていましたが、開花直前の状態は初めて見ました。
よく見ると葉の表面に1匹のシロシタホタルガ(白下蛍蛾)の幼虫(毛虫)が乗っていました。シロシタホタルガの幼虫はタンナサワフタギの葉を好んで食べます。①は開花直前の蕾、②は葉に付いているシロシタホタルガの幼虫です。
【以下は虫こぶの写真です】
③~⑤虫こぶ
⑥左下と右上に1個ずつ、合計2個虫こぶが写っています。右上は写真⑤と同じ虫こぶです。
⑦中段の左・真ん中・右に合計3個の虫こぶが写っています。
⑧大小2個の虫こぶです。
⑨左下の虫こぶには毛虫が付いていますが、虫こぶと毛虫の関係はわかりません。
⑩虫こぶ
⑪虫こぶの右上に毛虫が写っていますが、虫こぶとの関係は不明です。
⑫虫こぶに何かにかじられた跡があります。
⑬虫こぶ(ブイブイの森にて撮影)
=以上=