丹波篠山市・高城山 ~八上城跡、展望絶佳~
■高城山(たかしろやま、462m)
兵庫県丹波篠山市の高城山には戦国時代の山城として有名な八上(やかみ)城跡があります。明智光秀の丹波攻めの舞台としてもよく知られており、2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』放映にともない登山者の増加が期待されています。
大河ドラマ放映に備えて城跡や登山道の整備が行われ、春日神社登山口前に無料駐車場が開設されました。
山頂からの展望は文字通り360度で、篠山盆地や周囲の山並がよく見えます。
最近、高城山に登りましたので状況をご紹介します。
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2020/04/05撮影)
*日曜日に行ったところ、登山者は一般の山に比べると多かったですが、山は広大なので空間は十分過ぎるほどあり、風が吹くので換気も十分でした。密閉・密集・密接の心配はありません。
*桜が満開の篠山城跡は来訪者が多かったですが、三密ではありませんでした。
1-高城山登山無料駐車場
春日神社(丹波篠山市八上内735)のすぐ前にあり、多紀連山が目の前に見えます。トイレは春日神社にあります。
写真の中央左の高峰は多紀連山の西ヶ嶽(にしがたけ、727m)です。
2-春日神社前の説明板
3-八上城跡の説明板
4-登山口のポスター
縛られている女性は八上城で磔(はりつけ)にされたという明智光秀のお母さんです。
5-春日神社本殿
6-主膳屋敷跡
登山口を入ったところの広い平坦地は、落城後に政治の中心となった館跡です。
7-登山道
丸太階段が続きます。
8-西の景色
登山道から見えた西方向の景色です。コバノミツバツツジがきれいに咲いていました。
9-伝 下の茶屋丸
篠山盆地の風景が広がっています。わかりにくいですが、中央右上に篠山城跡が写っています。
10-南西の景色
中央右上は丹波篠山市の愛宕山(あたごさん、648m)です。
11-登山道
12-三の丸跡
正面は多紀連山主要部の山並で、中央は最高峰・三岳(みたけ、793m)、その左の高峰は西ヶ嶽(にしがたけ、727m)、中央の右手の高峰は小金ヶ岳(こがねがたけ、725m)です。新しい切株は、最近の城跡整備によって伐採された跡でしょう。もう少し縁に行けば、広大な篠山盆地の風景が楽しめます。
13-篠山盆地の風景
中段の左端に篠山城跡があります。
14-篠山城跡
右下が篠山城跡です。関ヶ原合戦後に徳川家康の号令により、多数の大名が築城工事に参加した「天下普請」として有名な城です。あまりに強固過ぎるということで天守閣は築かれませんでした。
15-南西の山並
中央は篠山の愛宕山です。
16-篠山盆地の風景
右上に篠山城跡が見えています。中段の上を左右に流れる川は篠山川(加古川の上流)です。中央下は丹波篠山市立八上小学校です。
17-高城山頂上(本丸跡)
大きい「贈従三位波多野秀治公表忠碑」が立っています。三角点はありません。
18-篠山盆地の風景
上から2段目の山並の中央は金山(きんざん、540m)で、山頂に明智光秀が築いた金山城がありました。
19-金山の頂上部のクローズアップ
山頂が平坦になっているのがわかります。金山城は南の八上城と北の黒井城の連携を断つために明智光秀によって造られました。
金山城からは八上城と黒井城の両方が見えます。
20-三国ヶ嶽(みくにがたけ、698m)
真ん中の高峰は三田・丹波篠山市境に位置し、三田市最高峰である三国ヶ嶽です。
21-大野山(おおやさん、754m)
正面は兵庫県猪名川町に位置し阪神地域の最高峰である大野山です。
22-多紀連山
右の高峰は三岳、左の高峰は西ヶ嶽です。手前は高城山の岡田丸跡。
23-伝 池東番所
24-分岐
藤ノ木坂コースの方へ下山します。
25-はりつけ松跡
明智光秀の母が磔にされたと伝わる場所です。
26-コバノミツバツツジ
27-尾根道
馬駈場からは緩やかな尾根道が続きます。
28-丸太階段
長い階段が続きます。
29-崩壊
登山道の終端近くに土砂崩れと倒木がありました。現在は通行可能です。
30-防獣ゲート
登山者は通行時に自分で開閉します。
31-藤ノ木坂道登山口
32-篠山城跡から見た南側の風景
真ん中は三田・丹波篠山市境の三国ヶ岳(みくにがたけ、648m)で、写真20の三国ヶ嶽とは別の山です。
手前は篠山城の堀です。
33-篠山城跡から見た高城山
端正な富士山形であるため丹波富士とも呼ばれます。
34-篠山城跡の満開の桜
35-篠山城跡の大書院と桜
大書院は篠山藩の政務が行われた建物です。
=以上=