中山最高峰 ~豊かな史跡と自然~
■兵庫県宝塚市の中山最高峰(478m)は中山連山の最高峰です。低山ですが、山中には中山寺奥之院、丁石、石仏、聖徳太子関連遺跡などの豊富な史跡があり、一方では自然豊かな山でもあります。
今回は視程が比較的良好だった日の写真を使って、中山最高峰登山をご紹介します。
■中山連山の登山について
中山寺奥之院への参拝者を含め登山者の多い山ですが、道が錯綜しているので、登山地図を携行したり、スマホの登山用GPSアプリを使用して道間違いしない山歩きをおすすめします。
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。撮影日は2019/01/08、2018/02/18、2018/01/19)
1-参道
中山寺参道です。平成29年に再建された五重塔が正面に見えます。
2-登山道入口
QRコードによる地図情報の案内が可能になったという案内が出ています。
3-石仏
奥之院への参道沿いに多数の石仏があります。参道と言っても普通の登山道なので足元に注意が必要です。山歩きの服装・靴・持ち物で登ってください。
4-夫婦岩
奥之院までの道の中ほどに夫婦岩が鎮座しています。すぐ近くに夫婦岩園地の東屋があり、展望良好です。
5-厄神明王聖徳太子御修法地
中山の山中には聖徳太子旧跡が点在しています。
6-不動明王像
厄神明王聖徳太子御修法地に新しい不動明王像があります。
7-宇多天皇御自彫天神
石碑には「宇多天皇御自彫天神」と刻まれていますが、説明がなく、ネットで調べても由来がわかりませんでした。
菅原道真は宇多天皇に重用され右大臣にまで昇りつめますが、藤原氏の讒言により太宰府に左遷され失意のうちに亡くなります。その直後から、藤原氏の跡継ぎが立て続けに早死にし、都に天変地異が続発します。これが菅原道真の祟りと考えられ天神として祭られました。
したがって、宇多天皇が天神像を彫られても不思議ではありませんが、その天神像がなぜ中山の山中にあるのかがわかりません。
8-天神像
岩の表面に衣冠束帯姿の公卿らしい人物が彫られています。
9-石柱
石柱には「宇多天皇御自彫天神」と刻まれています。
10-奥之院
11-中山最高峰三角点
写真の左手前に三角点が写っています。
12-羽束山
真ん中左上の大きい山が三田市の羽束山(はつかやま、524m)です。右上のもっとも高いピークが西光寺山(さいこうじさん、713m)、その右下に重なるように見えている山が虚空蔵山(こくぞうさん、592m)です。
13-北西側
三田市方面の山々が見えています。中央右の尖った高い山は大船山(おおふなやま、653m)です。
14-大野山
左の緩やかな稜線は猪名川町の大野山(おおやさん、754m)です。多数の送電鉄塔・送電線が写っているのは、近くに関西電力宝塚開閉所があるためです。
15-能勢妙見山
中央の高い山は兵庫県・大阪府・京都府の境にある妙見山(みょうけんさん、660m)です。山上の信徒会館が見えています。妙見山のすぐ左後は京都府の愛宕山(あたごやま、924m)です。
手前に兵庫県川西市から大阪府豊能町に至る市街が広がっています。
16-生駒山
夫婦岩園地から見た景色です。真ん中に伊丹空港、その奥に生駒山地が見えています。
17-あべのハルカス
夫婦岩園地から見たあべのハルカス方面です。後方の山は右が金剛山(こんごうさん、1125m)、左が葛城山(かつらぎさん、959m)です。
18-大阪市街
中央上に大阪駅付近の高層ビル群、その後に二上山(にじょうさん、517m)が見えています。二上山から右に続く山並は金剛山地です。
19-WTCビル
真ん中の高いビルは大阪南港のWTCビル、手前は武庫川です。後方は大阪と和歌山の境にある和泉山脈です。
20-高安山レーダー
真ん中下のH形は猪名川に架かる伊丹市の神津大橋主塔です。
後方の生駒山地の稜線中央に見える小さい白い点は、大阪管区気象台高安山気象レーダー観測所です。観測所の説明板には「京阪神地方の自然災害に対する防人としての任務を果たしています」と書かれています。
下段左にJR福知山線伊丹駅近くのイオンモール伊丹が見えています。
=以上=