厚労省「これからの地域づくり戦略」のご紹介
ご存じかも知れませんがご紹介します。
厚生労働省のサイトに、「これからの地域づくり戦略」という資料があります。最新版は2019年5月29日に登録されたもので全68ページです。
地域づくりの先進自治体の事例が多数記載されており読みやすいので、関心をお持ちの方には一読をおすすめします。
当資料はさらに改訂される見込みですので、次のサイトから検索してください。
★厚生労働省 総合事業(介護予防・日常生活支援総合事業)
~介護保険制度における市町村による事業~
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000192992.html
◆第1部 集い編 高齢者が集えば、地域が変わる
★いきいき体操
軽い運動を実践している自治体の事例が、「介護費用額と要介護認定率の推移」のグラフとともに記載されています。
要介護認定率が顕著に減少している自治体が少なくなく、その効果に驚きます(いきいき体操だけで減少したということではありませんが)。
★サロン(P.1–15、PDF上のP.18)
「地域づくりによる高齢者に対する効果例:サロン参加による虚弱割合の効果」として、「65歳以上の高齢者21,844名を対象として分析した結果、サロンへの参加群の虚弱の割合が低いことを確認」という記述があり、グラフも掲載されています。
もちろん「サロンへ行ける人は元気だから、この結果は当然だ」ということも言えますが、「サロン参加者を増やせば元気な人が増える」とも言えます。
★インセンティブの対象になる(P.1–16、PDF上のP.19)
体操等の「通いの場」の整備状況に応じて交付金が増加という記述があります。
◆第2部 互い編 互助を見つける、互助を育む
★多数の自治体における互助活動の実例が記載されています。「介護費用額と要介護認定率の推移」のグラフもあります。兵庫県では養父市の紹介があります。
★生活支援コーディネーター(SC)についても記載されています。三田市でもSCが平成30年度から設置されましたが、以下の説明があります。
SCの役割=資源開発、ネットワーク構築、ニーズと活動のマッチング
SCの資格・要件
・特定の資格要件はなし
・地域における助け合い等の提供実績がある者、市民活動への理解がある者等がよい
★インセンティブについては、第1部と同様の説明があります。
◆第3部 知恵を出し合い編 多職種が知恵を出し合い、地域の課題を解決する
★地域ケア会議に関して自治体の事例とともに紹介されています。
★以下の記述があります。
■「地域ケア会議」とは、
・ 市町村等が主催し、
・ 医療・介護の専門職に加え、地域包括支援センターや生活支援コーディネーター等の多くの職種が一堂に会することで、
・ 個々の高齢者の課題を明らかにし、効果的な支援 方法を幅広く検討するための会議。