スズメバチの話 ~最恐の野生動物~
■最恐のスズメバチ
野生動物による死亡者数の第1位はハチで、毎年20名前後が亡くなっており、ほとんどはスズメバチによるものだそうです。スズメバチはクマやマムシよりも恐ろしいです。スズメバチの被害は7~10月に多いですが、11月頃まで注意が必要という報道もあります。
※厚生労働省の人口動態調査では、蜂刺され死亡者数は「スズメバチ,ジガバチ及びミツバチとの接触」欄に記載されています。
次のサイトに蜂刺されによるH25~29年の死亡者数の表があります。
★蜂刺され災害を防ごう(林野庁のサイトです)
http://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/anzen/yonn.html
■スズメバチの写真
小野正人玉川大学農学部教授によるスズメバチの明瞭な写真が掲載されています。小野教授は、ニホンミツバチの「布団蒸し殺法」(熱い蜂球でスズメバチを蒸し殺す)などの発見者です。
★スズメバチはなぜヒトを刺すのか!?
https://imidas.jp/jijikaitai/k-40-103-16-09-g637
■スズメバチ対策
スズメバチ対策としては、
*帽子・衣服・ザック等は黒色を避ける。黒いカメラなども避ける。(スズメバチは黒いものを攻撃する習性がある)
*整髪料や香水はスズメバチを引き付けるので使用を控える。
*ハチが近づいても追い払わないで、静かにその場を離れる。
詳しくは次のサイトの左端の項目「蜂に注意」をクリックしてご覧ください。
★蜂の種類とその対策(林業・木材製造業労働災害防止協会のサイトです)
http://www.rinsaibou.or.jp/cont02/02_frm.html
*スズメバチが専門の昆虫学者によると、身体が黒色のクマと頭が黒い人間は大昔からスズメバチの巣を取って食料にしていたので、スズメバチは黒いものを集中攻撃するようになったそうです。
*スズメバチは巣を防御するために人間を攻撃するので、万一攻撃を受けた場合は走って巣から遠ざかるとよいそうです。
■学校行事での対応例
下記は東京都目黒区の自然宿泊体験教室のマニュアルで、事前の実地踏査、引率体制、現地インストラクターの活用、児童・生徒の健康上の特徴把握からポイズンリムーバー、エピペンの準備に至るまで充実した内容です。
★ハチ刺され事故予防マニュアル(東京都目黒区のサイトです)
https://www.city.meguro.tokyo.jp/kyoiku/gakko_kyoiku/gakushukatsudo/sizensyukuhaku-hachi.html
■応急処置
刺されたときの応急処置としては、
*流水で洗い流し、抗ヒスタミン剤含有のステロイド剤を塗る。
*毒抜き器(ポイズンリムーバー)で毒を吸い取る。
*ハチアレルギーがある人は自動注射器を事前に医師から処方してもらい、刺されたら注射する。(自動注射器は、エピペンというアナフィラキシー発現時の補助治療剤を注射します)
エピペンの説明: http://www.rinsaibou.or.jp/cont02/items16/pdf/20hachi_reaf.pdf
※アナフィラキシーになる危険性の高い方に限り保険適用可能です。
*応急処置後、すぐに医師の診断を受ける。
エピペン注射はあくまで応急処置なので、すぐに医師の診断を受ける必要がある。
■巣の除去
素人がスズメバチの巣を除去するのは危険ですので、専門業者に依頼することがおすすめです。
★ハチの巣について(三田市のサイト)
https://www.city.sanda.lg.jp/seikatsueisei/20100617hachinokujo.html
★危険なスズメバチ 梅雨明け前に駆除対策を(動画あり)
中京テレビNEWS 2019/07/17(水) 4分29秒
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190717-00010003-sp_ctv-l23
★スズメバチの巣、次々と…早くも活発化なぜ(動画あり)
日テレNEWS24 2019/07/16(火) 4分38秒
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20190716-00000375-nnn-soci
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