「ささえあいふじ」の活動状況のご紹介
■ささえあいふじの位置づけ
三田市社会福祉協議会の声かけに応じて集まった富士が丘住民により結成されたボランティアグループです。高齢者生活支援が目的で「まごの手活動」とも呼ばれます。
背景としては、高齢化が進む日本社会における高齢者生活支援・介護を円滑に行うことを目的として厚生労働省が主導する「地域包括ケアシステム」があります。ささえあいふじは地域包括ケアシステムの中で、地域での互助を担うボランティア団体のひとつです。同様の団体は三田市内はもちろん、全国的に多数存在しています。
■ささえあいふじのボランティア会員
会員は普通の富士が丘住民です。老若男女と言いたいところですが、どちらかと言えば高齢者が多いボランティアグループです。
特別な資格や経験は不要ですので、参加してみたいと思われる方はどうぞ参加ください。
会員全員がすべての支援活動に参加しなければならないということはありません。できる人ができる時にできることをするというのが基本です。仕事持ちの方や主婦の方も多いです。会費は不要です。現時点の会員は19名(男6名・女13名)です。
■ご利用いただける方
三田市富士が丘にお住まいで、支援可能な同居者がおられない方
・高齢者(65歳以上)
・障害者、病気療養中の方
・ひとり親家庭、乳幼児を子育て中の家庭
※ご不明な点は、富士が丘全戸配布済みのチラシ記載の番号までお電話ください。
■平成30年度の活動
支援活動は、ごみ出し=67件、草取り=4件、灯油の買物代行=3件、合計=74件でした。草取りは9月に開始し、利用料収入の7割を占めました。
10月の富士が丘秋祭りにフリーマーケットを出店したところ、大にぎわいで予想外の収益がありました。予想外と言っても、ごみ出し1回50円の世界での予想外です。
■運営資金
ボランティア団体と言えども資金がなくては活動困難です。ささえあいふじでは、赤い羽根共同募金が原資である「小地域支え合い活動助成事業」の助成金と、兵庫県の「ひょうごボランタリー基金助成事業」の助成金を受けています(両方とも三田市社会福祉協議会が窓口)。
利用者からいただく利用料も重要な資金です。ボランティアなので本来は無料で支援活動をすべきではありますが、無料だと利用者が気を使われ無用の混乱を生じやすいという過去の経験から、三田市内の多くのボランティア団体が少額の有料制にしています。
「小地域支え合い活動助成事業」の助成金は令和元年度で終了します。現在、利用者や支援活動が増えつつあり、助成金なしで活動が持続できる方向を目指して会員一同励んでいます。
■定例会
毎月第3月曜日(祝日の場合は翌火曜日)の10~12時に定例会を実施しています。場所はフラワータウン市民センターが多いですが、別の場所で行うこともあります。参加は強制ではありません。
定例会ではグループの運営や支援活動に関する検討、その時々の話題についての勉強などを実施しています。
■支援活動
利用申込の際に、「申し込んでもよいのだろうか」と躊躇される方が少なからずおられますが、遠慮せずにお申し込みください。ボランティアとしても、利用者が少ないと張り合いがありません。
★ごみ出し
全国的に広く行われている支援活動です。可燃ごみ、不燃ごみの市指定ごみ袋を利用者宅の玄関で受け取ってごみステーションまで運搬します。同時に利用者の安否確認も行います。ごみステーションの掃除も可能です。
ニュータウンは段差や坂が多いので、ごみ出しがしにくい場合はご利用ください。
★草取り
庭の草取りは利用者に人気のある支援活動です。夏季は行いません。
草刈機は危険性があるので使用せず、除草具を使って手で取る方法が主体です。電動の除草バイブレーターを使用する場合もあります。
利用料は工数によって計算しており、作業者1人×1時間=300円です。草の生え方によって利用料は変動しますが、富士が丘の住宅の場合は概ね3000円前後です。草が密生している場合は髙くなります。
★電球交換
電球交換だけでなく、必要に応じて電球の買物代行も実施しています。ただし、特殊な電球や高所にある電球の交換は除きます。
★灯油の買物代行
重い灯油の買物に困っておられる場合に代行しています。
実施するにあたって調べたところ、灯油ポリタンクの寿命は約5年ということがわかり勉強になりました。
★散髪の付添(令和元年度から実施)
タクシー乗降時や、理容店内での移動時に利用者の手を取って支える仕事です。
これは利用者から依頼があって初めて実施しましたが大いに喜ばれ、こちらも嬉しくなりました。
★ちょいボラ
チラシに記載がない支援項目でも、可能な場合は実施しますので、何かありましたらご連絡ください。
■活動の写真(平成30年度)