災害級の猛暑に注意(勉強会資料)
いよいよ暑くなって来ました。
昨年、初めて「災害級の猛暑」という言葉が使われました。最近の異常な大雨を見てもわかるとおり、高温についても注意しないと人間の命にかかわります。つまり、過去の経験に頼ったり、気楽に考えると危険です。
ボランティア活動の一環として、熱中症の最新情報を調べ、ボランティア会員の勉強会を実施しましたので、その経験をお知らせします。
●災害級の猛暑
昨年(2018)の夏は全国的に猛烈な暑さになりました。5~9月に熱中症で救急搬送された人が全国で9万5137人に上り、160人が死亡。搬送者数は前年の1.8倍、死者数も112人増加しました。
2018/07/23には気象庁が緊急会見を開き、この記録的な暑さを「1つの災害と認識している」とした上で、「長期的にみると地球温暖化の影響が表れてきている」と説明しました。
「災害級の猛暑」により、熱中症で多くの人が命を落とす危険性のある時代になりました。
●熱中症予防の啓発資料
今年(2019)も環境省・厚生労働省・総務省消防庁などが啓発リーフレットを発行し、熱中症対策の推進を呼びかけています。7~8月は熱中症予防強化月間です。
【啓発リーフレット】
★環境省
普及啓発資料(当サイトに次のリーフレットあり)
http://www.wbgt.env.go.jp/heatillness_pr.php
一般向けリーフレット 熱中症 ~思い当たることはありませんか?~(全2頁)
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/heatillness_leaflet.pdf
高齢者向けリーフレット 熱中症 ~ご存じですか?予防・対処法~(全2頁)
http://www.wbgt.env.go.jp/pdf/heatillness_leaflet_senior.pdf
★厚生労働省のリーフレット(全2頁)
https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/nettyuu_leaflet26.pdf
★総務省消防庁のリーフレット(全4頁)
https://www.fdma.go.jp/disaster/heatstroke/item/heatstroke003_leaflet.pdf
※高齢者は自宅で熱中症になる人が多いです。積極的なエアコン使用が重要です。
●熱中症予防の肝
暑さ指数(WBGT(湿球黒球温度):Wet Bulb Globe Temperature)を知って対応することが最重要かつ合理的です。
暑さ指数は環境省のサイトで全国840地点について調べることができます(パソコン、スマホ、携帯電話から検索可)。目的の地点がない場合は最寄りの地点のデータをご覧ください。
http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt_data.php
暑さ指数への対応指針や注意事項は次の環境省サイトの下部に記載されています。
http://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php
●参考動画
ボランティアの勉強会では次の動画を視聴しました。説明がわかりやすいです。特に2は暑さ指数の意味・重要性がよくわかり秀逸です。
1-気象庁が緊急会見 記録的暑さは「災害」 (1分8秒)
日テレNEWS 24 2018/7/23(月) 19:47配信
https://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20180723-00000072-nnn-soci
2-暑さ指数に関するわかりやすい説明です(7分56秒)
医師が緊急アラート熱中症には「暑さ指数」
日テレNEWS 24 2018年7月23日
3-環境省: 早見優のLet’s Study!「夏を快適に過ごすには」 (22分15秒)
●熱中症予防カード(温度計付き)
次のカードを配布しました(税込1枚216円)。運転免許証と同サイズです。液晶温度計に表示される気温に応じて、簡易的に熱中症の危険度がわかります。面白い製品で好評です。携帯に便利で山歩きにも重宝です。
★メーカーのサイト(写真あり)
http://kenkounihon.co.jp/page104.html
★Amazonの通販サイト
https://www.amazon.co.jp/dp/B00CM9CETW/ref=pe_492632_159100282_TE_item_image
※他にも類似製品が多数あります。
●その他
日本サッカー協会は「熱中症対策ガイドライン」を制定しており、大会会場には暑さ指数(WBGT)計を置くことや、暑さ指数に応じてクーリングブレークを取るなど、科学的な対応を実施しています。
青少年や大人のスポーツイベントやレクリエーションイベントを企画運営される方は、的確な熱中症予防策を実施されることを強くお勧めします。もし、対応がまずくて事故が発生した場合は、刑事・民事上の責任を問われる恐れがあります。
【終わり】