第3回「まちで頑張っている人」富士中学校 笹倉校長先生を訪ねました
第3回「まちで頑張っている人」富士中学校 笹倉校長先生を訪ねました。
私たちが住んでいる、まち(富士小学校区)で頑張っている人たちは、どんな人が居るのだろう。
まちの安心・安全、教育、健康、福祉、交流等いろんな分野で皆さん、まちを良くしようと頑張っておられます。
第3回目は富士中学校の笹倉校長先生を訪ねました。
1、富士中学校での教育への思いについてお聞きしました
<笹倉校長先生>
私が校長になったとき、「真・善・美」を校訓と定め、学校教育にあたってきました。
公立学校の使命は、子供たちに社会に出て困らないだけの最低限の学力と対人関係能力を身に着けさせることにあると考えています。
まずは、いじめのない落ち着いた学校生活づくりに力点を置き、取り組みました。
子供たちには、「勉強がわかる」「自分のことを認めてくれる」「何かをやりとげた達成感」等の“喜び”を与え、そんな子供たちの姿から、保護者には“安心”を、地域の皆様には、“誇り”の持てる自慢の学校にしていきたいと思っています。
校訓 「真・善・美」
「真」 真実を見抜く力をつける。学力を高め、自分の意見が表現できるようになる。
「善」 道徳性があり社会的な規範となる行いをする。そして、いじめを許さない生き方を学ぶ。
「美」 美しい身なりや立ち振る舞いで、凛として行動する。
2、富士中学校の学力は
三田の小中学校の学力は全国・兵庫県平均より高いとのことですが富士中学校は?
本校の生徒は凄いです。全国一は秋田県、福井県といわれていますが、本校の生徒は、それを上回る全国でもトップクラスの成績を残しています。
これは本人の頑張りだけでなく、落ち着いた家庭環境や教育熱心な地域性があるからと考えています。
本校では、本年度より業者テストを導入しています。個々の生徒の学力をより細かく分析することで個に応じた学習指導を行い、保護者の皆様と共に学力向上に努めていきたいと考えています。
3、独自に生活アンケートを毎月実施しているとのことですが
私が教頭の時、いじめ等の問題があり、当時、生徒、保護者、関係者、地域の皆様に大変ご心配をおかけしました。
この時の反省から、全校生徒対象に毎月「生活アンケート」を実施して「いじめ」の早期発見、解決に努めるだけでなく、本校の良さを共有することで生徒に自信と誇りを持たせることを目的に実施しています。
<質問項目>
(1)富士中の良いところ(こんな生徒を見ました)
(2)学校生活で気になるところ(こんな場面を見ました)
(3)自分自身のことで、いじめや悩み、心配事はありませんか
校長・学級担任・生徒指導担当教師がすべてのアンケート用紙に目を通し、全教職員にはアンケート結果を報告して対応にあたっています。
また、アンケートの結果、分析、学校の対応等は、生徒や保護者に報告して学校内の透明化・問題の共有・解決に努めています。
4、今後の課題について
生徒への質問調査からは「家で学校の授業の予習をしている」「学校に行くのは楽しい」「いじめは、どんな理由があってもいけないことだと思う」等の回答が多かった反面、「今住んでいる地域の行事に参加している」「地域や社会をよくするために何をすべきかを考えることがある」等の数値で低い結果が出ています。
このことから、生徒の地域行事への積極的な参加や地域の方々の教育活動への参加を推進する必要があると考えています。
昨年、幼・小・中連携交流会の話し合いの中で、地域の「クリーンデー」への参加が提案され、本校も12月の「クリーンデー」に参加しました。
初めての試みでしたが、すべての部活動が参加して地域の方々と一緒に楽しみながら意欲的に活動していました。
生徒たちは、「人の役に立ちたい」という気持ちがあり、「地域行事に参加したい」という思いもあるのですが、日々の生活が忙しいこともあり、なかなか参加する機会と場が見つけられないようです。
今後も「クリーンデー」やフラワータウン市民センターまつりでのテント張り等、地域行事に積極的に参加させていただくとともに、地域の皆様と相談しながら生徒たちが参加できる機会と場を考えていきたいと思いますのでよろしくお願いいたします。
富士中学校玄関にて
(参考新聞記事)
富士中学校体験学習 伝統文化 神戸新聞 平成27年10月24日から
以上
富士が丘サークル 記事:渡辺 撮影:清水