イベントの熱中症警戒アラート対応事例 ~ふれあい納涼寄席~
【経緯】
①兵庫県三田市フラワータウンの市民センターは、改修工事のため2025年1月~6月の間、使用できません。
★改修工事はいったん中止になり、開始時期は不明です(2024/08/29追記)。
②このため、2025年1月に開催予定のふれあい初笑い寄席を、時期を早めてふれあい納涼寄席として開催することにしました。開催日時は、2024年8月25日(日) 10~12時です。
③しかし、猛暑続きで開催当日に熱中症警戒アラートが発表されたため、ふれあい納涼寄席は中止のやむなきに至りました。
以下は中止に至るまでの詳細です。
1-イベント計画時に対応策を決めておく。
◆寄席は高齢者の参加が多いこと、炎天下を徒歩で来場される方があること、環境省の熱中症警戒アラートのチラシに下記記載があることなどから、熱中症警戒アラート発表時には寄席を中止することに決めました。
出典 熱中症警戒アラート全国運用中_A4 (env.go.jp)
https://www.wbgt.env.go.jp/pdf/pr/20230530_leaflet_alert.pdf
・上記チラシの下部に次の記述があります。
「学校やイベントの管理者等においては現場に応じた対応策をあらかじめ定め、熱中症警戒アラート発表時には速やかに実行してください。」
・富士が丘ポータルサイトの記事一覧の小さい写真も上記チラシの一部コピーです。
◆次のサイトに、暑さ指数値(WBGT値)に対応した「日常生活に関する指針」および「運動に関する指針」の表があり、対応策を決める上で参考になります。
出典 環境省熱中症予防情報サイト 暑さ指数とは? (env.go.jp)
(https://www.wbgt.env.go.jp/wbgt.php)
◆案内チラシに次の文を記載しました。
★当日、午前7時に気象警報・熱中症特別警戒アラート・熱中症警戒アラートのいずれかが発表されている場合は中止します。
★中止の場合は、富士が丘ポータルサイトに掲載します(裏面をご覧ください)。
◆案内チラシに問合せ先2名の名前とスマホ電話番号を記載しました。
★案内チラシの実物
【案内】ふれあい納涼寄席 2024.08.25(日) フラワータウン市民センター
2-熱中症警戒アラート発表時の実際の対応
①寄席前日の08/24(土) 17:00に、環境省熱中症予防情報サイトに「翌日は熱中症警戒アラートが兵庫県に発表」が掲載されました。
環境省熱中症予防情報サイト – 熱中症警戒アラート (env.go.jp)
②17:15 かねてからの発表どおり、富士が丘ポータルサイトに「納涼寄席中止のお知らせ」を掲載しました。
【中止のお知らせ】ふれあい納涼寄席 ~8月25日(日) フラワータウン市民センター~
③引き続いて関係者に納涼寄席中止を連絡しました。
3-寄席当日の08/25(日)の対応
①09:00~10:30の間、主催団体の担当者3名がフラワータウン市民センターのロビーで、寄席の来場者に中止の理由を説明しました。
②10:10頃までに合計30名の来場者がありましたが、特に混乱やクレームはありませんでした。
③その後、10:30までロビーでスタンバイしましたが、新たな来場者はありませんでした。
4-富士が丘ポータルサイトの効果(推定)
①2024年1月開催のふれあい初笑い寄席には120名の来場者がありました。
②今回のふれあい納涼寄席の来場者数を初笑い寄席の8割と仮定すると、約100名の来場者が本来あったものと考えられます。
③大雑把ですが、約70名の方が富士が丘ポータルサイトを見て寄席中止を認識されたのではないかと推定しています。
④つまり、不特定多数の方々に緊急に情報をお伝えする場合、ネットサイトは有力な手段になります。
⑤なお、電話による問い合わせは1件でした。
=以上=