走行中の列車やバスの位置を正確に知る方法 ~登山用GPSアプリ~
■自分が乗っている列車等の現在地を知る方法
①筆者は特急サンダーバードで大阪から金沢まで行きましたが、特急列車は速い上に座席の背もたれが高いので、座ったままで通過するホームの駅名表示を読み取ることは困難でした。
②そこで、登山用GPSアプリYAMAPで現在地を読み取る方法を試してみたところ、うまく行きましたのでご紹介します。
③スマホが圏外でもGPS電波が受信できれば使用できます。
④大阪梅田から三田方面への高速バスでも試してみたところ、問題なく使用できました。このときは筆者のスマホにダウンロード済みの六甲山の地図を使用しました。
⑤上記の範囲の機能は無料で使用できます。
★速度が速く、長いトンネルが多い新幹線で使い物になるかどうかは疑問です。
■具体的手順
★手順はややこしそうですが、慣れると簡単にできます。
【準備手順】
①琵琶湖西岸を走行中に方法を思いついたので、近くにある箱館山(はこだてやま)の地図をYAMAPからダウンロードしました。
②スマホが圏外ではなかったので、列車走行中でもダウンロードできました。
③この方法を試す場合は、列車が停止しているときに駅周辺の山の地図をダウンロードしておくとよいです。
④サンダーバードの一部列車はWi-Fiが使用可能なので使えるかもしれません(試していません)。
【登山地図のダウンロードと現在地表示手順】
①YAMAPのアイコンをタップする。
②画面下段の「さがす」をタップする。
③現在地の周辺地図が表示されるので、近くの山のマークをタップする。
④「地図を見る」をタップする。
⑤「ダウンロード」をタップする。
⑥ベーシック地図または新・ベーシック地図の「ダウンロード」をタップする(どちらの地図も無料)。
⑦「ダウンロードした地図を見る」をタップする。
⑧画面をドラッグして現在地と思われる付近を表示すると、青丸(現在地)が表示される。
⑨縮尺を加減して駅名が表示される程度に調整する。
【その他の情報】
①この方法で、金沢まで駅名を正確に把握できました。
②トンネル通過中は現在地が更新できないので、現在地マークはトンネル入口で停止し、トンネル出口から更新が再開されます。
③長い北陸トンネル(約14km)ではトンネル通過中に地図が表示されなくなりましたが、トンネルから出ると続きの地図が読み込まれ、正常に現在地が表示されました。
④YAMAPの記録機能をONにすれば軌跡を記録できますが、今回は使用しませんでした。
⑤金沢から戻るときは、金沢市の卯辰山(うだつやま)の地図を表示し、兵庫県三田市までそのまま使用しました。
⑥金沢から大阪へ戻る途中の敦賀駅南の山越えでは、列車が鳩原(はつはら)ループ線を走る様子がスマホ画面でよくわかりました。
⑦長時間使用の場合は、必要に応じてスマホのバッテリー消費量に注意してください。バッテリー容量が十分大きいスマホの場合は特に気にする必要はありません。
■関連情報
①YAMAPプログラムのインストール手順
・iPhone の[App Store]または Androidスマホの[Playストア]から”YAMAP”で検索し、YAMAPアプリをインストールします。
②YAMAPヘルプセンターの情報
・「活動中に複数の地図が必要な場合(地図を跨ぐ場合)は、地図を切り替えてご利用ください」と記載されていますが、筆者の経験では、地図を跨ぐ場合は自動的に続きの地図を読み込んで表示してくれますし、軌跡の記録もできます。
・ただし、登山道などYAMAP固有情報の表示が必要な場合は、地図を切り替える必要があるのかも知れません。
活動中に複数の地図を利用するには? – YAMAP ヘルプセンター
乗り物での移動も軌跡に残せる? – YAMAP ヘルプセンター
=以上=