小野アルプス ~爽快な低山歩き、スリル満点の長大な岩稜~
■小野アルプス
兵庫県小野・加古川市境に連なる標高200m以下の山並は、小野アルプスと呼ばれてハイカーに親しまれています。
ハイキングコース中で最も有名なのが紅山(べにやま、184m)の岩稜です。標高差約65m(正確には不明)の急で長大な岩稜は麓を走る山陽自動車道からもよく見えます(ただし、運転者は見とれないように!)。
岩稜にはロープや鎖などの人工物はありません。手掛かり足掛かりは豊富なので、足だけで通過できない場合は三点確保で通過します。慣れない人は岩稜を登りに使用すれば、より安全です。
地形図から簡易的に算出したところ、傾斜が急な上部の平均斜度は39.6度、もっとも急な部分の斜度は45.0度でした(大雑把な計算です)。
なお、紅山へは岩稜を通らずに、北東側にある通常の登山道経由で登り降りすることもできます。小野アルプスハイキングマップをご覧ください。
紅山頂上は展望がよいですが、アンテナ山や惣山もすばらしい眺望を楽しむことができます。展望絶佳。
小野アルプスは低山ですが、縦走すると結構ハードです。低くても山ですので、登山靴や登山装備で登ることがおすすめです。
次のサイトにハイキングコースの紹介があります(駐車場の案内もあり)。
★小野アルプスハイキングマップ
https://ono-navi.jp/spot/2100/
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2020/09/21撮影)
*下記事例では、鴨池公園駐車場に駐車し、徒歩で前山まで行きました。その後、前山から紅山まで縦走し、紅山から鴨池公園駐車場に戻りました。歩行距離11km、累積標高差約600m、総所要時間約6時間。
①鴨池公園駐車場
真ん中の建物はトイレです。
②鴨池(男池)
③前山への登り口
鴨池公園から車道沿いに歩いてくると、「JR小野町駅左折」の案内板があるので、さらに直進して次の角を右折します。写真の左上の無線塔前が縦走開始地点です。
④前山の無線塔前(136m)
無線塔前に「小野アルプス縦走路入口」の案内板があります。
⑤愛宕山頂上(154m)
⑥安場山頂上(やすばやま、157m)
安場山の登り下りは急です。
⑦階段上り
階段を登り切っても山名板などはありません。
⑧緑の森
高木が多いです。
⑨アザメ峠のお地蔵様
アザメ峠の車道は車がよく通るので注意してください。
⑩総山(そうやま、168m)
三角点があります。
⑪アンテナ山(172m)から見た三田市の羽束山(はつかやま)
ズーム撮影なので大きく見えますが、実際は遠くに小さく見えます。
⑫アンテナ山のアンテナ
テレビの共同受信アンテナのようですが特に説明はありません。右の棒は避雷針です。
⑬アンテナ山から見た六甲山地
六甲山地の下の山並は丹生(たんじょう)山系です。中段右に前山の無線塔の頭が見えています。
⑭アンテナ山から見た明石海峡大橋
主塔、ケーブル、道路部分が見えています。
⑮惣山頂上(そうやま、199m)
右の展望デッキからは周囲の景色がよく見えます。
⑯惣山の尾根(展望デッキへの途中)から見た紅山の岩稜
岩場の上部を数名のハイカーが登っています。
⑰写真⑯のズームアップ
⑱惣山の展望デッキから見た鴨池(男池)
⑲惣山の展望デッキから見た三田市方面
上段中央の左に三田市の羽束山が見えています。手前は小野市街です。
⑳惣山の展望デッキから見た北北東方面
中央に加古川が流れ、後方に小野・加東市街が広がっています。後方左の高峰は妙見山(みょうけんさん、622m)、右の高峰は西光寺山(さいこうじさん、713m)です。西光寺山直下のピークは数曽寺(すそじ)山塊の大坂山(おおさかやま、449m)です。中段左端の少し上の大きい白い建物はパナソニック加東工場です。
惣山から紅山方面への登山道は非常に急なので足元に注意してください。
㉑紅山の岩稜1
真ん中をハイカーが1人登っています。
㉒紅山の岩稜2
これから親子が登るところです。滑りにくい岩なので、過度に緊張しないようにします。紅山の名前は赤っぽい岩肌の色に由来します。
㉓紅山の岩稜3
手を使って三点確保で登っています。三点確保(三点支持)は両手両足の4つのうち、1時点では1つだけ動かして安全に登降する方法です。
㉔紅山の岩稜4
上から撮った写真です。
㉕紅山の岩稜5
後方は山陽自動車道です。
㉖紅山から見た権現池
権現ダムによってできたダム湖です。
㉗紅山頂上(183m)
左上に淡路島が見えています。視程がよければ、小豆島、家島諸島も見えます。
㉘小野アルプスの説明板
=以上=