播磨アルプス・高御位山 ~ササユリが咲く絶景の山~
■高御位山(たかみくらやま、304m)
兵庫県の加古川・高砂市境に位置する高御位山は、播磨アルプスの最高峰です。平野に聳え立つ山なので播州平野や瀬戸内海など、広大な展望が楽しめます。視程のよい日は淡路島、明石海峡大橋、小豆島、三田市の羽束山も望めます。
播磨アルプスは山域が広くて岩尾根が多いことから、多数の登山道があり登山者・ハイカーに親しまれています。
6月初め頃に加古川市志方町(しかたちょう)成井(なるい)から高御位山頂までの参道や獣道沿いにササユリ(笹百合)が咲くことでも有名です。
令和2年5月30日(土)に成井登山口から獣道を登り、参道を下ったところ、合計9輪のササユリの花と多くの蕾を見ました。ササユリは咲き始めで、これからたくさん咲くのでしょう。ガンピ、ナツハゼ、ソヨゴ、ネジキなどの花も咲いていました。人気の高い山なので山頂には大勢の人がいましたが、3密ではありませんでした。獣道を通る人は少なかったです。
■高御位山・登山情報
次のサイトに高御位山登山マップがあります。
★加古川観光協会 高御位山
http://kako-navi.jp/spot/spot/purpose/park/787
【注意】
*成井登山口と高御位山頂の間の参道は、山頂の高御位神社参拝者用に整備された道なので比較的歩きやすいですが、獣道(けものみち)は急な岩場もある細い山道です。獣道には枝道が多いですが道標はありません。スマホGPSアプリで進路を確認するとよいです。
*花を見たり写真撮影する際は、転倒・滑落しないように足元や周囲に気を付けてください。
*地元の慣れた方は空身で登る場合も見受けられますが、獣道は登山靴を履き通常の登山装備で登ることが安全上望ましいです。
*食べ物、飲み物は必要量を携行してください。山上に自販機はありません。
*ストック(杖)があると助かります。
*日陰がほとんどない区間の夏場の縦走は危険です(直射日光に加えて、灼熱の岩からの輻射熱が強烈です)。
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2020/05/30撮影)
1-成井登山口
高御位神社の立派な石柱が立っています。
2-参道と獣道の分岐
右の階段が参道、左の細い道が獣道です。どちらの道もササユリが見られますが、獣道の方が花数が多かったです。
3-獣道
山慣れない人にとっては、かなり困難な道です。
4-ササユリ(笹百合)
林間に咲く清楚な花です。花弁に花粉が散っていないので、咲いて間がありません。
5-石祠
岩場の上に小さい祠があります。ここから東面の景色がよく見えます。獣道は写真中央付近から左へ登ります。
6-祠前から見た東北東の景色
中央の山は城山(しろやま、271m)、手前は加古川市志方町の集落と田園です。
7-ササユリ
8-ササユリ
林間や草の間に咲いているので見つけにくいです。
9-ササユリ
10-ササユリ
中段の左端と右端にササユリが見えています。左端が写真8、右端が写真9のササユリです。登山道の上から撮ったので2輪とも見えていますが、下から見ると左の1輪しか見えません。山中でササユリを見つけるのは結構むずかしいです。
11~12-ササユリ
13-ササユリとガンピの花の競演
山中にガンピの花がたくさん咲いていました。
14-山頂の巨岩と高御位神社
巨岩の左側は断崖になっています。
15-山頂から北側の風景
山また山です。真ん中の高峰は笠形山(かさがたやま、939m)です。
16-山頂から南東の風景
左は巨岩の上部で、右後に淡路島が見えています。
17-山頂から南南東の風景
上段は淡路島、その下中央は神戸製鋼所加古川製鉄所、その下の左から右へ大河・加古川が流れています。手前の山塊は高御位山からつながる山並、右端の岩肌が見える山は竜山石で名高い竜山(たつやま、92m)です。竜山石は仁徳天皇陵の石棺にも使用されました。
18-南南東のクローズアップ
上段は淡路島、中段は神戸製鋼所加古川製鉄所、下段は加古川です。
19-山頂から南の風景
高砂市の市街と田園です。 上段中央の高い煙突は電源開発高砂火力発電所のものです。その右上は瀬戸内海に浮かぶ上島です。手前は高御位山直下の高砂市阿弥陀町の集落です。
20-山頂の巨岩上から南西の風景
中段後方は小豆島、前は家島諸島です。
21-山頂から東の風景
中段に平荘湖(へいそうこ)が大きく見えています。平荘湖は、渇水期に工業用水を確保するため、加古川の水をポンプで揚水し貯留する目的で建設された人造湖です。貯水量900万トン。
22-明石海峡大橋
中段左右に主塔が見えています。
23-山頂から東北東の風景
中段左は加古川市志方町の城山(しろやま、271m)、その右の方にうっすらと三田市の羽束山(はつかやま、524m)が見えています。
24-羽束山のクローズアップ
真ん中の上の半円形が羽束山、その左が宰相ヶ岳(さいしょうがたけ、500m)です。高御位山と羽束山間の距離は約45kmです。
25-ササユリ
山頂直下に咲いていました。
26~27-ササユリ
参道沿いのササユリで、登山道から見ると下の写真のように咲いていました。赤い標識は山頂までの距離を示しています。
28-ササユリ
参道沿いの3輪咲きの蕾です。
29-ササユリ
30-コバンソウ(小判草)
=以上=