兵庫県立国見の森公園 ~国見山(465m)にミニモノレールあり~
■兵庫県宍粟(しそう)市山崎町の国見の森公園へ行きました。国見の森公園は兵庫県立ふるさとの森公園のひとつで、国見山を中心とする広大な公園です(入園無料)。山頂の展望台からは西播磨の山並がずらりと見え、すばらしい展望です。
森林学習軌道(ミニモノレール)があり、山麓駅から山上駅までを往復しています。無料ですが予約が必要です。ミニモノレールは2両連結で、急勾配でも車両を水平に保つ姿勢制御付きの優れものです。子供はもちろん、大人も楽しめます。
ミニモノレールの軌道は最大勾配38度で、ここを通過時に隣の車両が見えなくなるのには驚きます。日本のケーブルカー軌道の最大勾配は東京の高尾山登山ケーブルの31度なので、ミニモノレールのすごさがわかります。
国見山にはハイキングルートが5本ありますが、山道であることには変わりなく、通常の登山の服装や装備が必要です。ハイキング道1号線は車が通れる林道ですが、一般車は通れません。
★国見の森公園HP
*マイカーの場合、JR三田駅から国見の森公園駐車場まで中国自動車道経由で片道約74km、所要時間約70分です。
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます。2019/10/23撮影)
1-国見の森公園駐車場
正面奥は交流館の建物で、ハイキングの場合は受付に届け出る必要があります。
2-クマ目撃情報
宍粟市全域でクマが出没しているので、当然、国見山でも注意は必要です。筆者が行った10日前の目撃だったので少し気になりましたが、結果としては動物は何も出ませんでした。筆者はクマ生息山域へよく行くため、クマ撃退スプレーを携行しています。
3-森林学習軌道(ミニモノレール)
ちょうどミニモノレールが降りてきたところです(1時間に1往復運行、時刻表はHPにあり)。
無人運転で、森林をよく観察できるようにゆっくり走ります。
4-国見山登山口
奥の貼り紙がたくさん見えるところから入ります。
5-通行止めの注意書
復旧工事のため、2019/10/21~12/31はハイキング道1号線は通行止めです。しかし、交流館受付で聞いたところ、10/23(水)は通れました。重機や落石に注意して歩くように注意を受けました。今日のルートは、交流館を起点に1号線、山頂、ミニモノレール山上駅(トイレあり)、山頂、2号線、交流館の順に歩きました。
6-シロヨメナ(白嫁菜)の花
7-小滝(ハイキング道沿いに小滝が複数あります)
8-ベニバナボロギク(紅花襤褸菊)
白い冠毛があるために襤褸(ぼろ)の名前が付いています。
9-復旧工事中の崩落箇所
豪雨で崩落した箇所に、石を詰めた蛇篭が積み上げられています。手前に重機や工事車両が止まっていました。
10-山頂直下
獣害防止ゲートを通過し、急階段を登ると山頂です。
11-山頂展望台
展望台から広範囲の景色が見えて爽快です。
12-展望台から見た東面の風景
奥の一番高い山は明神山(みょうじんさん、668m)。手前は宍粟市山崎町の集落と田園。中国道が斜めに通じています。
13-展望台から見た北面の風景
正面は水剣山(すいけんざん、872m)です。
14-展望台から見た北東の風景
真ん中の尾根の右の白い点の付近一帯が篠の丸城跡で、この麓に紅葉の名所・最上山公園もみじ山があります。中央左上の大きい山は雄棲山(ゆうせいざん、別名・宮山、646m)。
15-ツキノワグマの剥製
ミニモノレール山上駅に隣接する学習館に展示されていたものです。小ぶりのクマですが、近くで見ると迫力があります。
16-広場
ミニモノレール山上駅前の広場です。ここから山頂展望台まではバリアフリーの道があって、ベビーカーや車椅子が通行可能です。
17-ミニモノレール
ハイキング道2号線(急坂)は、途中でミニモノレール軌道の直近を通ります。写真は七本松休憩所から見た下山中のミニモノレールです。手前左は避難用通路?のようです。
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