(2)「スピリチュアルなまち三田」大船山 三景
スピリチュアルなまち 三田の表紙を飾る写真は大船山です(標高653,1m)。
はるか昔の湖沼時代には、この辺りは湖で大船山は島になっていて船をつないだ松があったところから大船山と名付けられている。
<高売布神社 お旅所から大船山を望む>
<波豆川から大船山を望む>
上古には、この大船山は内海航行の一つの目標であった。
万葉歌人の柿本人麻呂は西国より海路、都に帰る途中「あまれるひなの長路に漕ぎくれば明石の門より大和島見ゆ」と歌い明石海峡から、この山を遠望し「大和へ帰ったぞ」と喜んだ。
<小柿から大船山 三山を望む>
我々の祖先は白夜仰ぎ見るこの天に突き刺すように尖った山容に接しては一種の恐れをなすと共に限りない親しみさえ感じていた。
天井の神々が地上に天降りられる時は高山にして三角錐の山頂を選び、山頂にて天上に最も近いとしてここに神祭りの斉庭を営んだ。
「神床備」とも「磐境」ともいった山頂には石を組んだ「磐境」のあとが残っている。
以上