丹波篠山市大山宮の春植物 ~早春に咲く春の妖精~
■丹波篠山市大山宮(おおやまみや)には早春に咲く春植物の自生地があります。春植物(スプリング・エフェメラル)は、春先に花を咲かせ夏まで葉を付けると後は地下で過ごす植物です。
大山宮地区には、ユキワリイチゲ(雪割一華)、アズマイチゲ(東一華)、キクザキイチゲ(菊咲一華)、セツブンソウ(節分草)、セリバオウレン(芹葉黄連)などが自生しています。
下記ガイドマップ記載の追手神社境内から南側の山裾にかけて自生地があります。筆者は何度も訪れていますが、地元の方々の努力にもかかわらず、年々花が減少しています。立札に「ここ数年心ない人々によって減少の一途をたどっています」と記載されているとおり、盗掘・窃盗が横行しているようで残念なことです。
追手神社には、胸高幹回り7.8mの日本一の千年モミがあります。
場所は次のガイドマップをご覧ください。
★山歩きガイドマップ金山 ~鬼の架橋と丹波大山の山野草の道~(下記リンクアドレス更新済、2020/04/27)
http://tourism2.sasayama.jp/pamph/img/mt_kinzan.pdf
自生地周辺は整備された道ではなく山道です。急斜面を登る箇所もあります。滑りにくいしっかりした靴が必要で、登山靴にストック(杖)が最適です。足元には十分注意してください。
★丹波に残された神仏の記憶
街道の面影を残す大山宮
https://www.hyogo-c.ed.jp/~rekihaku-bo/historystation/legend2/html/012/012.html
■参考写真(写真をクリックすると拡大表示できます)
写真撮影日は次のとおりです。
2019/03/13 7, 11, 12
2015/03/25 14, 16
2018/03/18 上記以外
1-ユキワリイチゲ
追手神社の石垣の上に群生するユキワリイチゲです。以前は石垣のほぼ全長にわたって群生していましたが、最近は著しく減少しています。
2-ユキワリイチゲ
3-ユキワリイチゲ
4-アズマイチゲ
5-アズマイチゲ
多数群生しています。
6-アズマイチゲ
7-アズマイチゲ
気温が低い時の写真で、花弁が閉じています。この日は金山に登ってから、午後に自生地を訪れましたが写真のとおりの状態でした。
8-キクザキイチゲ
花弁が青みがかっています。急斜面の上にあるので注意しながら登りました。
9-キクザキイチゲ
10-セツブンソウ
セツブンソウは早く咲くので見られないことが多いですが、このときは見ることができました。
11-セリバオウレン
小さく可憐な花なので写真が撮りにくいです。
12-セリバオウレン
13-自生地の一部
上にロープが張ってあるところも歩けますが、急斜面の上の細い踏み跡です。落ちないように気を付けてください。足元が不安な場合は登らない方が賢明です。
14-フキノトウ
フキノトウは春植物ではありませんが、林縁に咲いていたので撮りました。
15-千年モミ
以前は完全に自立していましたが、現在は補強されています。
16-千年モミ
根元の太さに圧倒されます。
17-注意書
何とも情けない注意書です。
18-ご協力のお願い
追手神社も自生地も無料ですが、志をお持ちの方はご協力ください。
=以上=